3月6日に開催された『R-1グランプリ2022』(カンテレ・フジテレビ)。今年で20回目を迎え、総応募者数3,199人の中からお見送り芸人しんいち(36)が頂点に立った。
そんななか’16年の優勝者で、昨年に続いて審査員を務めるハリウッドザコシショウ(48)の“金言”に注目が集まっている。
2回目となる審査員を務めるにあたって、「今年は去年で大体の流れは把握したつもりなので、ええやんシューシューですわ! 最先端のひとり芸をシュシュっと楽しみたいと思いますわ! ……ガツーン!」とボケを交えたコメントを発表していたザコシ。
「今回は昨年よりもファイナリストと審査員を減らし、Twitter投票も取りやめるなど余裕のある番組進行となりました。ザコシさんも、コメントする機会が昨年より増えていました。また印象的だったのは、昨年以上にコメントに深みが出ていたこと。昨年は高田ぽる子さん(23)に『ええやんっ! 不思議系』とコメントするなど、時間に余裕がなかったのか褒めるにとどまっていた印象でした」(テレビ誌ライター)
そんなザコシだが、今年はひと味違ったようだ。“見せる側”としての姿勢に踏み込んだコメントが目立った。
“好きな子への告白”をテーマに「大会近いもんな」のセリフでフラれる素振りを見せつつ、告白を成功させるネタを披露したサツマカワRPG(31)。ザコシは「面白かった」としつつも、「いつものサツマカワ君のギャグに期待してしまう」「それがどう1人コントに組み込まれているのかなと思ったんですけど、少なかったのかな」と指摘。
また現役塾講師でもある寺田寛明(31)は、「始まりの歴史」と題して言葉で埋め尽くしたフリップ芸を披露。会場の笑いを誘っていたが、ザコシは「大喜利力はすごくある方だと思うんですよね」と切り出してこうアドバイスしたのだった。
「その大喜利力だけじゃなくて、テレビで見てる人を意識する何かっていうのがちょっと欲しかったかなと思いますね。なんだろ人間力というかね、うん。そういうのがちょっと入ってるとまた違った感じになるかなと思いました」
挑戦者を褒めつつ、的確にアドバイスも伝えたザコシ。SNS上では視聴者から賛辞が相次いだ。
《ザコシの審査員コメント、どうやったらもっと良くなるかを教えてくれるの良かったな?》
《寺田寛明すきなんだが、ザコシの審査コメントが良すぎて涙が出そうになったな…》
《ザコシさんの審査が的確で、今後もずっと審査員やってほしいと思う》
■胸ポケットにはウクライナカラー
審査員としての真摯ぶりが注目を集めたザコシだが、もう1つ視聴者の目にとまったものがあった。
今年もスーツ姿で登場したザコシだが、昨年はポケットチーフが白色だった。しかし今年のチーフはなんと、青と黄色からなるウクライナ国旗の配色だったのだ。
現在、ロシアからの侵攻を受けて甚大な被害を被っているウクライナ。東京都庁第1本庁舎や熊本城などでも“連帯”の意思表示として、ウクライナカラーにライトアップするなどその運動は広がりを見せている。
自らアピールすることはなかったザコシだが、さりげない振る舞いが“粋”だとして称賛の声が上がっている。
《ザコシさんの胸ポケット偶然かもしれないがハンカチウクライナカラー》
《ザコシの胸ポケにウクライナ柄のハンカチあって好感度爆上がり》
《ザコシのハンカチーフがウクライナ色になってる。ちらっと見えるメッセージを出せる人、強い》
普段は裸芸で破壊力あふれるザコシだが、審査員として見せた一面は多くの視聴者の心を揺さぶったようだ。