「あまりにも突然のことで驚きに堪えません。今まで上島竜兵を応援して下さった皆様には心から感謝いたします」
5月11日、お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなった。61歳だった。冒頭のコメントは、所属事務所の公式サイトにアップされたものだ。
体を張ったリアクション芸で人気を博し、バラエティ番組に欠かせない存在だった上島さん。そんな上島さんが慕っていたのは、’20年3月に亡くなった志村けんさん(享年70)だ。
「’96年秋頃、元プロレスラーの川田利明さん(58)の紹介がきっかけで2人は出会いました。深夜、川田さんが上島さんに電話して、『志村さんと飲んでいるから来たら?』と誘ったそうです。それが縁で飲み仲間となり、翌年1月放送の『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)に初出演。あまりにも急な展開に、上島さんは驚いてしまったそうです。その後、’02年からダチョウ倶楽部は『バカ殿』のレギュラーにもなりました」(テレビ局関係者)
突然の出会いから志村さんが亡くなるまで、23年にわたって続いた2人の“師弟愛”。上島さんは、いつも志村さんのそばで学んできた。
「収録中に余計なことをして怒られたり『リアクションが悪い』とダメ出しされたりと、志村さんは上島さんに厳しかったといいます。いっぽうでダチョウ倶楽部が持ちネタ『どうぞどうぞ』をいったんやめたとき、『マンネリといわれるものをずっと続けるのは大変だけど、大切なことだよ』と諭してくれたそうです。その言葉が上島さんにとっての糧だったといいます。
志村さんが上島さんを褒めることは滅多になかったそうですが、『竜ちゃんがいてくれて良かった』と漏らすこともあったといいます。上島さんも志村さんも、それぞれがかけがえのない存在だったのです」(前出・テレビ局関係者)
■上島さんしか知らない志村さんの姿も
またプライベートでも、2人は“師弟愛”を築いていた。’21年11月、『文春オンライン』にアップされたインタビューで上島さんは志村さんと毎日飲み歩いていた時期があったと告白。「地方ロケが終わって飛行機で帰る時も、志村さんに『今から飛行機乗ります』って連絡していました。『お前は俺の彼女か』って言われましたけどね(笑)』」とのエピソードも明かしていた。
「志村さんは上島さんを家に招待すると、朝から手料理を振舞ってくれたといいます。さらに、東村山にある実家に連れて行ったこともあるそうです。いっぽうで女性に振られて涙を流す姿など、上島さんしか知らない志村さんの一面もあったといいます。上島さんは志村さんとの思い出を回想し、『かわいい人だったなぁ』と話すこともありました」(スポーツ紙記者)
‘21年3月、『スポーツ報知』の取材で志村さんの一周忌に触れた上島さんはこう語っていた。
「今も1日に1回は思い出しますよ。サツマイモを食べたら『あの人は嫌いだったな』。迷うと『師匠だったらどう考えるかな』ってね」
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