06年11月、ポニーと触れ合われる天皇ご一家(写真提供:宮内庁)
11月1日、第162回天皇賞が東京競馬場で開催される。
芝GI8勝の偉業達成が懸かるアーモンドアイが出走し、熱戦が期待されるが、皇室担当記者はため息をつく。
「今回の天皇賞こそ、令和初の“天覧競馬”になると思っていたのですが……」
平成の天覧競馬は、'05年と'12年の2回、いずれも天皇賞(秋)だった。'12年に優勝したエイシンフラッシュに騎乗していたミルコ・デムーロ騎手が、ゴール後に下馬して上皇ご夫妻に最敬礼を行ったシーンを覚えている競馬ファンも多いだろう。
「コロナ禍がなければ、立皇嗣の礼も東京五輪も、夏までに無事に終了しているはずでした。本来ならば今回の天皇賞は、令和になって初めての天覧競馬には絶好のタイミングだったのです」(前出・皇室担当記者)
天皇陛下は皇太子時代に2度、競馬を観戦されている。'07年と'14年の日本ダービーだ。とりわけ'14年は優勝したワンアンドオンリーと横山典弘騎手が陛下と同じ2月23日生まれという、ミラクルが起きた。
今回の天皇賞には残念ながら横山典弘騎手は騎乗しないが、実はほかにも、両陛下に縁のある騎手がいるという。
「フィエールマンに騎乗する福永祐一騎手が、雅子さまと同じ12月9日生まれです。先週の菊花賞で、コントレイルの三冠を達成した福永騎手ですから、今回も好騎乗を見せ、春の天皇賞に優勝したフィエールマンの春秋制覇を達成してくれるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
天皇陛下が日本ダービーを観戦された際、療養中だった雅子さまは同行されなかった。来年こそ、雅子さまにとって初めての競馬観戦が実現することを期待したい――。