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「半年遅れではありますが、キャンパスを実際に訪れ、先生方や学生の皆さんにお会いできることをうれしく思います」
秋晴れの空の下、上品な装いで登場された愛子さま。やっと同級生に会える、そんな期待も感じられる、マスク越しの笑顔だった――。
10月24日、愛子さまは今年4月に入学された学習院大学に、“初登校”をされたのだ。
「愛子さまが進まれた文学部日本語日本文学科の1年生約100人が登校、教職員の紹介などをするガイダンスが開かれたのです。コロナ禍で入学式は中止となり、愛子さまもずっとオンラインで授業を受けられていました。同級生ともこの日が“初顔合わせ”になりました」(学習院関係者)
今後もしばらく授業はオンラインが中心になるというが、ガイダンスでは部活動についての説明もあったという。
キャンパス内ではどういった警備体制がとられるのか。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんはこう話す。
「安全に配慮しつつも、愛子内親王殿下に充実したキャンパスライフを過ごしていただくために、周りの学生が威圧感を覚えるような警備体制はとらないでしょう。ただ、現在は誰もが簡単にSNSで情報を発信できる時代ですから、画像や映像の流出には注意を払う必要があるでしょう」
晴れて大学生になられた愛子さまも、来年には20歳。そう遠くない時期にご結婚という話が出てもおかしくない年齢だ。
「皇族方の結婚といえども、もはや周囲が“お膳立て”する時代ではなく、ご本人がお相手を探されることも多くなってきました。ただし、皇族方の出会いの機会は限られています。もっともチャンスがあるのは、ある程度の自由が許される学生時代なのです。まさに“大学デビュー”されようとしている愛子さまも、これからのキャンパス生活でどのような出会いがあるのか、楽しみにしていらっしゃるのではないでしょうか」(皇室担当記者)
実は天皇陛下も、大学入学当初は異性とのコミュニケーションには戸惑われたという。
■大学時代の陛下を襲った“洗礼”
’80年2月、成年式を前に行われた会見で陛下は《入った当初は、何となく自分でも女子学生とつき合う時に何かぎこちなさってものを感じたんですけれど、最近は、ま、少しずつ慣れてきたかなという感じも受けるんです》と語られていた。
陛下と親しかった学習院OGに聞くと、
「天皇陛下は学生時代、音楽部にほかの楽団員と同じ“一学生”として参加され、コンサートの準備でも椅子や譜面立てといった荷物を運ぶのを手伝われていました。もちろん、飲み会にも参加されていましたし、女子学生とも気軽に話されていました」
入学直後には、音楽部の新入生歓迎コンパでビール一気飲みの“洗礼”を受け、池に投げ込まれたというエピソードもある。
「大学に入られてから、さまざまな人との交流を経るなかで陛下が“一皮むけられた”のは間違いないでしょう。皇族にとって、大学時代がもっとも自由を謳歌できる時期。少し羽目を外すくらいがちょうどいいともいえます」(宮内庁関係者)
成年式を前に行われた会見で、陛下はご自身の”青春”について、次のようなお考えを語られている。
《前にある歌手が歌っていた歌の中に、過ぎてから気が付くっていう文句があったんですけれども(岩崎宏美「思秋期」)、青春っていうのは何年もたって、そしてああ、あの時が自分の青春だったのかなと思う、そういった感じも受けるんです。ですから、自分自身あとから考えてみて、ああ、あの時代、今の時代ですね――を精一杯生きたんだなと思えるような、そういった時期にしたいと思ってるんです》
コロナ禍という予想外の事態に見舞われながらもスタートした大学生活。愛子さまはどのような青春時代を過ごされることになるのだろうか――。
「女性自身」2020年11月10日号 掲載