(写真:時事通信)
静岡県裾野市の私立さくら保育園で起きた、保育士による園児への虐待事件。園児の足を掴んで逆さづりにする、カッターナイフを見せて脅すといった保育士による行為が発覚し、12月4日に静岡県警は元保育士の女3人を暴行容疑で逮捕。さらに5日、裾野市は同園の園長を犯人隠避の疑いで園長を刑事告発した。
子供を預ける保育園で起きた衝撃的で痛ましい事件だけに、各界から批判が相次いでいる。5日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演した元プロテニスプレーヤー・杉山愛(47)は、「実際に、私も1歳児の母ですけど、もし自分がこういった園で預けていて、保育士がこういうことをしているとしたら、もうちょっと憤りでは済ませられないというか、本当にもう、やってはならないことですよね」とコメント。
政府の松野博一官房長官(60)は5日の会見で、「このような事案はあってはならないことであり、誠に遺憾です」と話し、“ひろゆき”こと西村博之(46)は4日にTwitterで《静岡県警GJ 暴行を通報しようとした別の保育士に、土下座して通報しないように頼んだ園長も同罪ですよね》と投稿している。
そんななか、保育園を“擁護”をした人物が。第29代航空幕僚長で、軍事評論家の田母神俊雄氏(74)だ。
田母神氏は5日午前、Twitterにこう投稿した。
《裾野市の保育園の虐待の話。本当に問題にするほどのことなのか。子供の足を掴んで逆さづりにして子供が喜ぶことなんかよくあることだ。保育士が逮捕されるほどのことなのか。今朝のニュースでは市長が園長を刑事告発するという。子供を守るのではなく事なかれ主義で自分を守っているのではないか》
事件の真相究明が進められているなか、暴行容疑をもたらている元保育士の行為について“問題があることなのか”とした田母神氏。この投稿はたちまち拡散され、5日14時時点で1000件以上のリツイートが。そして、怒りの反応が続出している。
《「子供の足を掴んで逆さづりにして子供が喜ぶことなんかよくあること」 そんなはずありませんよ…》
《あなたみたいな人権意識の無い人が問題です。 悪質極まりないです》
《いつも賛同していましたが、この件には賛同できませんし軽蔑します。 感染する病気を無理矢理触らせたりカッターナイフで脅したり、どこが大丈夫なのか》