保育士がかぶったマスクの元ネタ「ゴーストフェイス」(写真:Photoshot/アフロ)
10月5日、米ミシシッピ州の保育園で隠し撮りされた動画がFacebookで拡散され、世界中の耳目を集めた。ビデオには、ホラー映画『スクリーム』のキャラクター「ゴーストフェイス」のマスクをかぶった保育士が、園児たちを脅かして号泣させている様子が収められていた。
恐怖に震え、泣き叫んで逃げ惑う子どもたちの姿に、「これは虐待だ」「こんなやり方で子どもを驚かすなんて拷問と変わらない」と非難の声が相次ぎ、保育園のオーナーはマスクをかぶっていた保育士たちを解雇していた。
それから約2週間。10月19日に、モンロー郡保安官事務所は5人の元保育士を逮捕したことを公表した。そのうち4人はそれぞれ3件の児童虐待の重罪、1人は虐待の事実を報告しなかった報告義務違反と単純暴行罪で起訴された。
この保育園に娘を預けていたジェシー・リーヴズさんは、Inside Editionの取材に応え、「いまだに娘がゴーストフェイスの絵を描き、『モンスターが来る』と怯えている」と話した。
問題のビデオでは、保育士はマスクをかぶった顔を子どもたちに近づけ、「おまえは悪い子か~? 外に連れて行かないとダメか~!」などと大声で脅しつけていた。
モンロー郡のケヴィン・クルーク保安官は調査を開始した当時、「父親として、自らを守ることができない人々に思いやりを持つ者として、このビデオを見るのはとても辛かった。この子たちが味わった恐怖を思うと吐き気がする」と語っていたとThe New York Timesは伝えている。
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