(写真:時事通信)
参院選でNHK党の比例代表から出馬し、初当選した“ガーシー”こと東谷義和議員(50)。今年2月に開設したYouTubeチャンネルで次々と著名人の私生活を晒し、“暴露系YouTuber”として知名度を上げた。しかし政界進出を果たした直後の暴露は、いまひとつインパクトに欠けるようだ。
ガーシー氏は7月27日、Instagramのストーリーズ機能で人気YouTuber・東海オンエアのてつやが女性YouTuberのきりたんぽにキスする動画を公開。カラオケ店で周囲から「キス!キス!キス!」と促されると、てつやがきりたんぽを抱き寄せてキスする……。そんな様子が映し出された。
さらにガーシー氏は、この動画に《YouTuberたちへ オレにあまりかまうな かまわなければ攻撃されない わかるよな??》とコメントを添えたのだった。YouTuberたちを“牽制”するような行動に出たガーシー氏だが、ネット上では冷ややかな声が上がっている。
《てつやのガーシー砲ノーダメージすぎて笑う 自分のチャンネルでもっとえぐいことさらけ出してるからなw》
《てつやときんたんぽのキス動画載せてYouTube界隈に警告してくるガーシーとその取り巻きたちよ、その情報今更すぎるんよ…》
「ガーシーさんが公開したキス動画は、てつやさんが峯岸みなみさん(28)と交際する以前の出来事だとみられています。また、’18年にはYouTuberのコレコレさんが、てつやさんときりたんぽさんの交際疑惑を取り上げたこともありました。そのことから、ファンの間では“今更”と感じた人もいたようです」(芸能関係者)
今回の参院選では、当選した暁に“芸能人47人の実名を晒して暴露する”と公約していたガーシー氏。だが公約を実現するにあたって、早くもトラブルが発生している。
「ガーシーさんは7月上旬にアップしたYouTube動画が警告なしに削除されたことから、過去に配信した動画のほとんどを非公開にしました。そしてアカウント停止を回避するため、生配信のみ実施してアーカイブは残さないことに。しかし参院選直後に、メインとサブチャンネルのアカウントが停止されたのです。
また独自に立ち上げたプラットホームでの動画配信を予定していたガーシーさんですが、そこで公開した動画をYouTube上に転載するための“切り抜きチャンネル”も続々と停止される事態に。すでにTwitterアカウントも凍結されているガーシーさんは新たなSNS『GC2』でアカウントを開設しましたが、認知度は低い。発信力は確実に弱まったといえるでしょう。そうなると、議員としての強みも失われていくことになります」(前出・芸能関係者)
■“暗殺・不当逮捕”を恐れ、初登院日は欠席届を提出
参院選に立候補する前からドバイに滞在するガーシー氏だが、当選後も帰国しない意向を示していた。そのため、「登院せずに議員活動をするのか」と波紋が広がっていた。
そんななか、NHK党の立花孝志党首(54)は7月29日、臨時国会の欠席届を参議院に提出したことを明らかにした。本来であれば、臨時国会の8月3日がガーシー氏の初登院日となるはずだった。
日刊スポーツによると立花党首はガーシー氏の海外渡航届けを提出したと明かし、「帰国した場合に暗殺や不当逮捕の恐れがある」とドバイにとどまる理由を説明したという。
「ガーシーさんは『BTSに会わせてあげる』と謳い、複数の知人女性にお金を振り込ませたという詐欺疑惑が報じられていました。被害者とは示談が済んでいるものの、警察は関心を示しているとも伝えられています。
国会開会中の海外渡航は、議院運営委員会理事会から了承を得る必要があります。ガーシーさんについては協議される見通しですが、あまりにも私的な理由として認められない可能性もあるでしょう。万が一、了承されずに欠席を続けた場合は懲罰の対象になる恐れもあります。
リモートで審議や採決を行う『オンライン国会』は、まだ議論が交わされている段階です。基本的に議員は登院し、会議や委員会に出席することが求められています。それらを履行できない上、ガーシーさんだけ“特別扱い”されるのは多くの国民から理解を得られないのではないでしょうか」(全国紙記者)
国会を欠席したまま議員活動を行おうとするガーシー氏に、ネット上では以前よりも増して厳しい声が相次いでいる。
《ビビってるのダサすぎる》
《国会議員としての責務を果たさないのなら 立候補するなよ。責務が果たせないなら、 少なくとも歳費は受け取らないで 国庫に返納してください》