(写真:アフロ)
1月31日投開票の埼玉県・戸田市議会議員選挙に「スーパークレイジー君」の名前で立候補し、初当選を果たした西本誠氏(34)。
これまで金髪に特攻服というインパクトの強い容姿が印象的だったが、各メディアによると2月8日の初登庁では黒髪でスーツ姿に身を包んで本会議に臨んだという。
そんななか注目を集めたのは、“名前の問題”だったようだ。「スーパークレイジー君」の通称で議員登録は認められたが、議会での呼び方に議論が巻き起こったという。
「戸田市議会では通常、名前に『~議員』と付して呼ばれます。スーパークレイジー君をめぐっては、議員間でも議論が交わされました。『クレイジー君』や『スーパー君』など、通称を分割する案も。いっぽう西本氏は選挙活動で、本名をアピールすることはありませんでした。結局、『スーパークレイジー君議員』と呼ばれることに決まったようです」(スポーツ紙記者)
Twitterでは《政治が親しみやすくなるとイイ》《ちゃんと仕事すればいいんじゃね?》と理解を示す声もあるいっぽう、《okなの……?》《駄目だな》など賛否両論のようだ。
昨年7月の都知事選では、「百合子か、俺か」のキャッチフレーズで立候補したスーパークレイジー君。落選したものの、歌やダンスのパフォーマンスで多くの国民から関心が寄せられた。だが今回の選挙ではパフォーマンスは封印し、アピール方法を転換したという。
「今回の選挙では、最終日を除いて歌やダンスは封印。ひた向きに政策を訴えていたのが印象的でした。得票数は912票で、定数26のうち25番目に滑り込みで当選。スーパークレイジー君の支持者は多くが小中学生で、彼らが両親や祖父母を投票所へ導いたといいます」(前出・スポーツ紙記者)
そんなスーパークレイジー君だが、全身に入れ墨が入っていることや少年院に送致されたなどの過去をSNSで赤裸々に明かしている。だがそのような過去を包み隠さないのは、確固たる信念があるようだ。
「当選後、SNS上でニセ垢による詐欺行為や家族の個人情報が流出するといった嫌がらせを受けたそうです。さらに誹謗中傷の声も後を絶たないとも。メディアの取材には『落ち込んだ』とも語っていましたが、今は吹っ切れているようです。
スーパークレイジー君は、政治に関する知識や経験が十分にないことを自覚しています。ですが、『自分のような人物が議員になれば、政治に興味を持ってもらえるのでは』と語っています。今回の戸田市議会議員選挙の投票率は、38.88%。彼の当選は、選挙への関心の薄さをあぶりだしたともいえるでしょう」(社会部記者)
そんな彼が最も力を入れているのは、「子どもが暮らしやすい環境づくり」だという。7日に投稿したツイートでは、《戸田市で24時間困った方や、子供がいつでも駆け込み寺に来れる事務所を出したいと思っております》と早くも呼びかけている。
今後どのような実績を積み重ねていくのか、関心が高まっている。