「また来ているのか」、小室圭さんは内心でそう思っていたのかもしれない。
現地時間の4月14日に2度目の司法試験不合格が明らかになった後、NYのヘルズキッチンにある小室夫妻の自宅マンション前には、入れ代わり立ち代わりカメラマンが現れていた。
合否発表から5日後の4月19日、法律事務所に出勤するために自宅から現れた小室さんは、撮影で身構えるカメラマンを目の端で捉えると、なぜか笑いをこらえられない様子だった。
2月下旬に司法試験会場で目撃された小室さんは、髪はボサボサ、肌は不健康そうで、体もふっくらしていた。
それが2カ月たって、髪はきちんとセットされ、体もかなりスリムになっていたのだ。だがNY在住の日本人ジャーナリストは、激変は体つきばかりではないと語る。
「よほど手応えがなかったのでしょうか。司法試験当日の写真では、自信なさげにうつむき、人目を避けているように見えました。
しかし4月19日の笑顔を見る限り、彼が自信を取り戻しているのは間違いないでしょうね。彼にとっては不本意だったかもしれませんが、彼の名前が合格者一覧になかったことをNHKが真っ先に報じています。
また合否発表の直後には、カメラマンたちが自宅に殺到していました。試験の準備のために一時期は外出を控えていたようですが、報道やマスコミの反応により、自分が“日本のプリンセスを射止めた有名人”であることを再認識したのかもしれません」
実際、小室さんの連続不合格が報じられたのは、日本やアメリカばかりではない。香港在住のジャーナリスト・初田宗久さんはこう語る。
「中国国内のネットニュース『網易』では《小室圭の給料では家賃も払えないので、眞子さんが働いて養わなければならない》といった意味のタイトルの記事などが報じられました。
もっとも、“眞子さんとの交際以前には財閥の娘と付き合っていた”“圭さんの母親も連れてNY生活を送っている”など事実誤認も多かったです。
ニュースに対するコメントは《眞子さんは愛情のために結婚したが、誰もがここまでできるわけではない》というものから《小室氏が3回目の試験を失敗するのを見たい》といったものまで、応援と批判が入り交じっているのは、日本と変わらないですね」
■被服費ゼロ円? 眞子さんは倹約コーディネートを
国境を超えて多くの人々の関心を集めているのが、“小室夫妻は、今後もNYでの生活を継続することができるのか”ということだ。
警察庁関係者によれば、
「小室夫妻が5月に帰国するのではないかという情報も一部で流れているようです。理由としては“ビザが切れるから”ということのようですが、4月22日時点では、まだ警備要請を受けてはいません」
2月の試験の不合格による当面の問題とされているのが、アメリカ滞在のためのビザ問題だ。
ニューヨーク州弁護士のリッキー徳永さんは次のように語る。
「まず、小室夫妻がビザ切れのために日本に帰国する可能性はあまりないと考えています。アメリカ再入国のためにまた審査が必要となるので、リスクが生じるからです。
小室さんは学生ビザの延長であるOPTにより滞在している可能性が高く、すでに勤務先の法律事務所が就労ビザであるH-1Bを申請していると思います。無作為による抽選もありますが、それが外れてしまった場合も、いくつか選択肢があります。
小室さんが、J-1ビザ(インターン研修生として有給または無給で職務研修を行うために必要なビザ)などのトレーニングビザを取得する。または逆に眞子さんがJ-1ビザなどを取得し、その配偶者として小室さんが就労許可を取る、などです。
さらにどちらかが学校に入学して学生ビザを取るという手段もありますし、アメリカに滞在し続けることは可能だと思います」
だが生活資金の問題もある。現在の収入は、小室さんが法務助手の仕事で得ている年収600万円ほどといわれている。
自宅マンションの家賃は月40万円で、収入のほとんどが家賃に消えてしまう。それだけに小室夫妻はかなりの倹約生活を送っているようだ。
「4月15日の眞子さんの外出姿を見て驚きました。黒いニット・デニムパンツ・バレエシューズ、腕にヘアゴムというコーディネートでしたが、昨年11月に仮住まいの東京都内のホテルから外出したときと、ほぼ全く同じだったからです。
何年も前から愛用していたコートを着て、ケネディ氏宅を訪問したこともありました。現地の日本総領事館は、おすすめのアパレルショップなどの情報も提供しているそうですが、そこでも買い物をしていないようです。意識的に“被服費ゼロ円生活”を送っているのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
■小室夫妻は新しいNY総領事に全面的な信頼を
ビザに収入の問題、眞子さんの小室さんの実力への不信……、多くの媒体が小室夫妻の“NY生活継続の危機”を報じている。
だがNYのある日系人によれば、小室夫妻は現在の状況について、こう漏らしているというのだ。
「NYに来て本当によかったです。私たちは、いまがいちばん幸せです」
意外に思える発言だが、この日系人が続ける。
「圭さんも眞子さんも、一時期は将来への不安を感じ、夫婦間がギクシャクしていたのです。しかし、ここにきてかなりふっきれた様子です。
その理由ですが、まず眞子さんに関しては、憧れのメトロポリタン美術館への就職が現実的になっていること。そして圭さんは、あと5点取れば司法試験に合格していたということが、自信を回復するきっかけになったのです。おそらく自分が考えていたよりも高得点だったのでしょう。眞子さんは研修、圭さんは試験勉強と、やるべきことが明確になったことで、2人のテンションは上がっています」
だが目標が明確になったとはいえ、当面の問題が解消されるわけではない。
前出の日本人ジャーナリストは、
「小室夫妻は日本総領事館からの支援に全面的な信頼を置いているようです。特に新しくNY総領事に就任した森美樹夫氏は秋篠宮さまの信任も厚い人物ですからね」
リッキー徳永さんによれば、「就労ビザの取得のためには、就職しているという事実と就職先の協力が欠かせない」という。
「ビザ取得に関しては米国移民局の管轄ですので、総領事館の力が及ぶところではありませんが、就職先の紹介などに便宜をはかることができるのは間違いありませんし、収入問題もクリアできます」(前出・日本人ジャーナリスト)
小室さんがカメラマンの前で思わず見せた笑顔。それは日本総領事館や日本政府の非公式的な保障がある限り、“NYでのセレブ生活は一生安泰”という自信に裏打ちされたものだったのだ。