「ベストマザーだなんておそれ多いですが、女優業とママ業の両立はきっとできる、と信じてがんばってきたかいがあったなと感じています」
今年5月に、第14回ベストマザー賞の授賞式で、広末涼子(41)は感極まった様子でこう語った。
海外留学中の長男を筆頭に、3人の子どもの育児に取り組んできたが、女優業との折り合いに思い悩むことも少なくはなかった。
「彼女が20代前半のころ、人気の絶頂期に1年半も育休を取ったことに対して、仕事関係者の中には眉をひそめる人もいました。また、反抗期を迎えた長男との接し方や、ママ友との付き合いに悩むことも多かったそうです」(テレビ局員)
子どもたちが成長しても、広末の奮闘は続いていたーー。
「広末さんはこの春、お子さんが通う学校のPTA役員に立候補して、保護者の窓口や雑用をやる事務局の担当になりました。昨年まで広末さんは、仕事の関係で学校行事になかなか出られないことも多かったのです。
そんなときは、旦那さんのキャンドル・ジュンさん(48)が代わって参加していました。ジュンさんも育児にはかなり熱心で、行事にも積極的に関わっています」(知人)
ベストマザーの栄誉に輝くことになった子育ての秘訣は、子どもに教わったことも大きいという。彼女を知る芸能関係者はこう話す。
「広末さんが30代のころは、『ママにオフなんてない』と思っていたそうです。仕事以外は子どものためにすべての時間を割くようにしていて、周囲から見ても明らかに必死な様子でした。
でも、お子さんから『ママには息抜きがない』と言われてハッとしたそうなのです。最近ではフラワーアレンジメントの教室に通ったり、わずかでも“ママオフ”の時間を作るようにしていると話していましたね」
40代に入り、子どもたちの存在がより演技にいい影響を与えていると、広末は語っている。
《今、家族ができて、やることが増えた。時間が限られているからこそ、お芝居に対する集中力が増して、オンとオフのスイッチングもできる》(『日刊スポーツ』’20年2月2日付)
前出の知人も、こう続ける。
「広末さんが演技のことで悩んだとき、お子さんの寝顔に癒されたことは何度もあったとか。私生活が、彼女の生きる原動力なのです」
“ベストマザー女優”の奮闘は、これからも続く。