笑顔で馬に人参をやる愛子さま(写真提供:宮内庁)
12月1日、愛子さまが21歳の誕生日を迎えられた。宮内庁は誕生日に際して、皇居内にある厩舎で馬と触れ合われる愛子さまの近影写真を公開した。
そこには、白いタートルネックにブラウンのロングワンピースをお召しになられた愛子さまが、素手で馬にニンジンをあげる姿が。また、白馬が愛子さまに懐いているようなショットもあった。
「愛子さまは撮影前に、餌やりや馬をあやす練習などはされなかったそうです。ごく自然に触れ合われ、馬も慣れ親しんでいる様子でした。幼いころから乗馬も経験されてきた愛子さまは、ご両親と同じように動物好きでいらっしゃいます。昨年5月も、高齢のため栃木県の御料牧場に移される愛馬『豊歓号』との別れを告げに、雅子さまとご一緒に厩舎に足を運ばれました。日ごろから動物を大切にされている愛子さまの素顔が、垣間見えるショットですね」(皇室担当記者)
馬と過ごされる愛子さまの微笑ましいショットに、ネット上では愛子さまの誕生日を祝福するとともに歓喜の声が相次いでいる。
《童話の挿絵のようだ》
《白馬が寄り添ってるのが素敵ですね お誕生日おめでとうございます》
《おめでとうございます! 優しい笑顔に、ホッとさせられます。まさに気品と慈愛》
動物好きで知られる愛子さまは、犬の「由莉」、猫の「セブン」と「みー」とともに暮らされている。
なかでも由莉は、天皇ご一家の写真に登場することもしばしば。愛子さまと由莉の出会いは、さかのぼること09年春。動物病院で保護されていた生後2カ月の子犬を両陛下が引き取られ、愛子さまが命名された。同年2月に亡くなった愛犬「まり」の響きにちなんだものだという。
「由莉が初めて報道陣の前に姿を見せたのは、ご一家が栃木県の御料牧場に行かれた09年5月のことでした。当時7歳だった愛子さまは、小さな由莉を大切そうに抱いていらっしゃいました。愛子さまはご静養先でも、ラクダや子牛といった様々な動物と触れ合ってこられました」(前出・皇室担当記者)
■「人も動物も大切にされるようになることを願っています」
そしてセブンやみーも、由莉と同じように保護された猫だった。16年に、愛子さまが15歳の誕生日を迎えた際の近影写真では、愛子さまの膝の上に大人しく座る子猫の姿も注目を集めた。
「同年9月に譲り受けたばかりのセブンでした。猫たちは室内で飼育されているそうです。愛子さまは学習院初等科を卒業される際に寄せた『犬や猫と暮らす楽しみ』と題する作文のなかで、みーが“おすわり”や“お手”ができることも明かされていました」(前出・皇室担当記者)
そんな愛子さまの動物愛は、ただかわいがるだけではない。学習院初等科を卒業される際の卒業記念文集には、「動物たちの大切な命」と題した作文も発表された。そこには道徳の授業をきっかけに、動物たちの殺処分についての問題意識を持たれたことが綴られていた。
《道徳の授業で、「ペットの命は誰のもの」という番組を見て、私は、年間27万頭以上もの犬猫が保健所などで殺処分されている現実を知りました。動物達にも命があるのに、なぜ殺されなければならないのか、かわいそうに思いました》
さらに、文中では耳の不自由な人を助ける聴導犬や、身体障害者を助ける介助犬の活躍に言及。そのうえで、愛子さまは次のようにメッセージを綴られている。
《私はこのような、人と動物の絆の素晴らしさや、命の大切さを広く伝えていかれたらよいと思います。そして、犬も猫も殺処分されない世の中の実現に向けて、たくさんの人に動物の良さが理解され、人も動物も大切にされるようになることを願っています》
人や動物の幸せを願われた愛子さま。そのご姿勢は、成年皇族となられてからも変わらないようだ。