6月6日、「産経児童出版文化賞」の贈賞式であいさつされる佳子さま /(C)JMPA
天皇皇后両陛下のご成婚30周年にあたる6月9日、赤坂御用地にある秋篠宮邸を訪れたのは2人の女性だった。
「ドレスを着ていたのは全米さくらの女王のマデリーン・マクガリーさん、和装だったのは日本さくらの女王の油原さくらさんです。
宮邸で彼女たちにお会いしたのは佳子さまでした。同じ20代の華やかな女性たちの表敬訪問に、終始楽しそうな表情でいらしたそうです」(宮内庁関係者)
米国の首都・ワシントンD.C.では毎年「全米さくらまつり」が開催されており、各州の代表であるプリンセスたちから“女王”が選ばれる。
マクガリーさんは第75代の全米さくらの女王として来日。6月7日には、日本代表の油原さんといっしょに岸田文雄首相のもとを訪れていた。
「日米さくらの女王による皇室や日本政府、国会への表敬訪問は、日本と米国の国際親善を推進するために行われています。
皇室では、以前は紀子さまが表敬訪問に対応されていましたが、そのご公務が佳子さまに受け継がれたことが明確になりました。佳子さまは米国との国際親善には強い関心をお持ちで、“さくらの女王交流”を引き継ぐことにも非常に積極的でいらしたと伺っています」(前出・宮内庁関係者)
皇族でも、屈指のご公務数に取り組まれている佳子さま。そのなかでも、特に積極的なのが国際親善関係なのだという。
「2月には、日本と世界各国の若者が船で旅をする国際交流事業『世界青年の船』の参加者らと懇談されました。
1時間ほども、各国の若者と通訳を介さずに英語で会話をし、旅の様子などを熱心に聞かれていたのです。また3月下旬には、外務省主催の中南米諸国との交流行事にも出席されています。
佳子さまの国際交流の特徴は、英語が通じるお相手とは、できるだけ通訳を介さずに英語で会話をされること。最近は全力で英語磨きに邁進されているようです」
実は佳子さまはかつて、英語に強い苦手意識をお持ちだったという。秋篠宮ご夫妻の知人は次のように明かす。
「’13年4月に、佳子さまは学習院大学文学部に入学されました(※その後ご退学)。そのころは、『(佳子さまを)英語の授業でお見かけしない』と大学内で評判になるほどで、ほとんど授業に出席されていなかったようです。
実はこのころ佳子さまは、『英語なんて大嫌い』と、おっしゃっていて、語学習得にあまりご熱心ではなかったのです」
■姉との会話で自由への憧れを募らせて……
そんな佳子さまだが、’13年8月からアメリカのマサチューセッツ州ボストンで、1カ月ほどのホームステイを体験されている。
「秋篠宮ご夫妻の知人であるハーバード大学の教員の家に滞在されたのです。このとき知り合った人々とは、今も連絡を取り合われることもあるようです」(皇室担当記者)
米国との国際親善ご公務への立候補、そして全力での英語磨き。そうした佳子さまのご動向について前出の宮内庁関係者は、
「米国関係のコネクション作りに励まれているようです。理由の1つとしてはNYで生活する姉・眞子さんをご自身でできる範囲でサポートしたい、という思いもあるでしょう。
6月上旬にはカナダ各地で燃え続ける森林火災の噴煙が国境を越えて米東海岸にも流れ込みました。一時期、大気汚染はNY都市圏にも及び、眞子さんも不安を感じていたでしょうが、佳子さまが日本から励まされたようです。
またもう1つの理由は、佳子さまもご結婚後の“国外脱出”を諦めていらっしゃらないことだと思います」
秋篠宮家に近い関係者も次のように語る。
「いま眞子さんが連絡をとっているご家族は佳子さまだけ、いわば唯一の窓口になっている状態で、必要性を感じたことのみをご両親にご報告しています。秋篠宮ご夫妻は“息災であれば”と、眞子さんのNY生活への干渉は断念されているようです。
姉妹の会話の話題は、眞子さんのNYでの生活ぶりから、佳子さまのご結婚への憧れなど多岐にわたっているとか。眞子さんのお話を聞いて、佳子さまも大学時代にボストンで経験したような“自由な生活”への憧れを募らせていらっしゃるのでしょう」