《あまりに突然の出来事に、弊社・原日出子は呆然自失としており、現在、皆様に何かお答えできる状況にございません》
5月5日、俳優の渡辺裕之さん(享年66)が亡くなったことを渡辺さんの所属事務所が公表した。
そして、妻・原日出子(62)の所属事務所も冒頭のようにコメントを発表。《心の整理がつきましたところで、改めて皆様にコメントを出させて頂きます》と続けた。
94年に結婚して以来、芸能界きってのおしどり夫婦として知られた2人。出会いのきっかけとなったのは32年前の90年、列島縦断事件シリーズ『倉敷発夜行殺人列車』(テレビ東京系)での共演だった。
「恋人役での共演で、当時渡辺さんは36歳、原さんは32歳。一緒に撮影現場の倉敷へと新幹線で移動する際、渡辺さんは原さんに『寝てるかもしれないけど気にしないで』と言ったそうです。『話しかけるなということ?』と原さんは渡辺さんに対し当初は良いイメージを持たなかったとか。ですが、いざ新幹線に乗り込むと倉敷に着くまでずっと渡辺さんが話しかけてくるので驚き、距離を縮めたそうです」(ドラマ関係者)
以降、急接近した2人は1994年に結婚。原は子連れでの再婚だったが、渡辺さんは実子のように可愛がってきたという。
また、2人の間にはプライベートだけでなく役者同士としても確かな絆があった。2009年には短編映画『雪の花』に夫婦役で主演。今年1月に公開された映画『ポプラン』でも夫婦役で共演したばかりだった。
「『ポプラン』は『カメラを止めるな!』で有名な上田慎一郎監督の作品。渡辺さんが『カメラを止めるな!』の大ファンだったといい、その影響を受けた原さんも上田監督からのオファーを快諾。『久々の夫婦共演』と大喜びしていたそうです。上田監督は『長年連れ添ったご夫婦でしか演じられなかった』と2人の演技を絶賛していました」(映画関係者)
上田監督は自身のTwitterで《活気溢れる真摯な方でした。誠実な方でした。いつも全力の方でした》と渡辺さんの死を悼んだ。
渡辺さんと4度目の共演を果たすことができなかった原。彼女の喪失感は計り知れない。
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