「團十郎襲名の延期が発表されたのは、昨年4月でした。もし再び延期するのならば、今年の3月ごろまでには発表しなければならないでしょう。しかし、海老蔵さんは『今年こそは襲名披露公演をやりたい!』と熱く語っていました」(芸能関係者)
1月17日、「初春海老蔵歌舞伎」の千秋楽を迎えた市川海老蔵(43)。胸をなでおろしたのも束の間、今度は最大の懸案である團十郎襲名が待っている。
「4月下旬まではすでにスケジュールが埋まっており、普通に考えると開催のタイミングは昨年と同じ5月ということになるでしょう。ただ新型コロナウイルスはいまだ収束の気配を見せておらず、黄信号がともっているともいえます。そのため、海老蔵さんは6月や7月から開催する可能性も模索しているようです」(前出・芸能関係者)
しかし、梨園関係者からは「本当にできるのか」と不安の声も上がっているという。
“2度目の危機”が訪れるなか、海老蔵自身も心中穏やかでないようだ。
「團十郎襲名披露興行は本来、たくさんの人を呼んで盛大にやるものです。しかし歌舞伎が感染防止策として座席数を半分にしているように、このままだと派手に開催することは難しいでしょう。そのため、海老蔵さんは『團十郎襲名披露興行はもう無理かもしれない……』と弱音を漏らすこともあるそうです」(舞台関係者)
そんななかでも、彼が強くこだわっていることがあった。それはほかならぬ、長男・勸玄くん(7)のこれからだ。
「初春海老蔵歌舞伎」の会見でも「自分のことより、予定どおりなら7歳で襲名するはずだった勸玄の気持ちを思います」と語っていた海老蔵。周囲にも、今年の新之助襲名について並々ならぬ思いを明かしていたという。
「海老蔵さんは『まず新之助にならないと、その後に控えている海老蔵襲名もどんどん遅れてしまう。だからなんとしても今年、息子の襲名だけはさせてあげたい』と訴えていたのです。
というのも、彼は『いまの年代のうちに襲名しないと経験できないこともあるし、興行のなかでしか教えられないこともある』と語っていました。もし再び来年5月に延期となれば、勸玄くんは9歳で襲名することになる。そうした事態を避けたい海老蔵さんは、予定していた親子同時にこだわらないとも考え始めているようです」(前出・舞台関係者)
W襲名への弱音を漏らしながらも、勸玄くんへの親心も見せていた海老蔵。果たして、新之助襲名は実現できるのだろうか。
「女性自身」2021年2月9日号 掲載