(写真:アフロ)
アメリカ大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(27)が政府から国民栄誉賞を打診され、これを辞退した。
松野博一官房長官は11月22日の会見で、大谷が国民栄誉賞辞退の考えを示したと発表。打診した理由について松野官房長官は「今年の活躍は国民栄誉賞に値する大変な活躍であり政府として祝意を表したい」と語っていた。
会見によると、大谷は「まだ早いので今回は辞退させていただきたい」と返答したという。また大谷が辞退したことについて松野官房長官は、「更なる高みに向けて精進に集中するという強い気持ちと受け止めている」と述べた。
だがこの辞退についてネットでは大谷を賞賛するいっぽう、岸田内閣に対する批判の声も上がっている。
《政府の安易な人気取りのための国民栄誉賞の打診だと思われ、大谷選手は辞退して正解だと感じられます》
《イチローも何度も辞退していますよね。その方がカッコいいです。政治の道具に使われている事が良く判っている。大谷選手もそれを理解しているから、辞退したんだろうな。》
《大谷選手の功績は素晴らしいことですし、国民栄誉賞に値すると思いますが、選手の功績を政治的利用しているように感じてしまう。国民栄誉賞の時期は検討すべきだと思う》
《大きな賞だから、まだまだ伸び盛りな大谷選手のプレッシャーにならないか心配。素晴らしい功績があると思うけど、今じゃないんじゃないかな》
中には、国民栄誉賞が大谷選手の『重荷』になるのではないかという心配の声も。
21日に放送された「サンデー・モーニング」(TBS系)でも、コメンテーターの福山大学客員教授・田中秀征氏がこんな私見を述べている。
「能力的にも人格的にも高いんですが。ただね、ひと言だけお願いしておきたいのがこの段階で国民栄誉賞なんていう荷物を背負わせないでもらいたい。もうちょっと自由にしといてもらいたいと個人的には思いますね」
野球界のレジェンド、元プロ野球選手のイチロー(48)も「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」などとして、一昨年に国民栄誉賞を辞退。引き続き、政治と人気選手の関係が懸念されている。