3月28日、東京・大田区の環状7号線で起きた大型トラックとバイクの死亡事故を、『TBS NEWS DIG』が報じている。
事故が起きたのは、16時40分ごろで、大田区上池台の環7外回り。大型トラックが左側を並走してきたバイクと接触し、バイクは転倒。バイクを運転していた40代男性はその後に死亡し、トラックを運転していた53歳男性が過失運転障害の疑いで逮捕された。
現場は片側2車線で、貨物車の運転手が前方に気を取られ、左側をすり抜けようとしたバイクと接触したとみられている。
ネットにあげられている現場写真を見ると、大型トラックは液体を運ぶタンクローリー、バイクはアメリカンタイプのようだ。SNSでは、この事故について大きな議論となっている。
報道だけではトラック運転手の過失について判断できないが、
《これは理不尽ですね。ちゃんと前を向いて運転していた大型貨物をバイクが左側をすり抜けての自損事故。大型の運転手避けようがないやん》
《何でこれでトラックが捕まるのよ…道交法おかしいやろ…トラックが不憫でならん》
と、多くが大型トラックの運転手に同情する声だ。自分でバイクを運転するという人も、
《バイク乗りだが大型貨物の横をすり抜けるなんて恐ろしくて出来ない》
《走行しとる大型車の左すり抜ける事がどうかしとるやろ?二輪免許、大型免許取得者やけど俺が二輪乗っとったらせんわ》
など、やはりバイクの運転に無理があったのでは、という意見が多い。ほかにも、
《バイクや自転車が左側からの追い越しされたら、車やトラックの運ちゃんはたまらんよ。確認をしても死角で見えない時あるし》
《トラックなんて、左側ほぼ死角だらけだから、運転手さんかわいそう》
と、大型車の「死角」を指摘する声もある。
事故現場は、環7と中原街道が交差する「南千束交差点」から数百メートルほど手前の地点で、ふだんから交通量が多い場所。この「南千束交差点」は以前から交通事故が多いことで知られており、「日本損害保険協会」による東京都内の事故多発交差点データでは、2009年はワースト4位、2012年はワースト2位になっている。
警視庁によると、2022年の都内の交通事故による死者数は132人で、そのうち二輪車(原動機付自転車を含む)乗車中の交通事故死者数は40人。死者数全体の30.3%を占め、全国平均(16.7%)の倍近くの割合を占める。
近年、若い頃にバイク乗りだった人が再び乗り始める「リターンライダー」が増加しており、同時に40代以上の二輪車事故が増えつつある。また、バイクの事故による致死率は、自動車の3倍、重傷率は5.5倍にもなるというデータもある。気をつけたいところだ。
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