「もうちょっと時間ください。ちょっと考えたいです」
「2021年あたりから、演技の構成やジャンプの種類など、あらゆる面でレベルアップしないと、ネイサン・チェンに勝つのは難しいと、彼自身も感じていたと思います。『それなら、まだ誰も成功していない4回転アクセルを五輪でやってやろう』というのが、彼の戦略だったのではないでしょうか。勝ちに行くための挑戦の結果が、今回の4位だったのだと思います」
「年齢的にも競技者として五輪を目指すのは、今回が最後だと思います。4年後、彼は31歳ですからね。日本が男子フィギュアの弱い国だったらそれでも可能性はあるでしょうが、今回メダルを獲得した2人以外にも、若手選手で有望株が続々と出てきています。31歳という年齢で出場枠に食い込めるかは、かなり厳しいというのが現状です」(前出・スポーツライター)
「選手引退となると、まずはプロに転向という話が出てくるでしょう。じつは競技者としてスケート連盟に所属していると、たとえばCM契約やアイススケートショーに出演する場合、ギャラを連盟にある程度収めなければいけません。でもプロとなれば、全額自分のものになりますから、収入を考えるとかなりおいしいんです。
「東京五輪開催前の2019年には、『羽生はIOCのアスリート委員に興味を持っている』と報じられました。引退後は、冬季五輪の誘致活動に精力を注ぎ、地元・仙台でフィギュアの大会を開催したいという希望を持っている、とのことです。