11月13日、三重県桑名市の温泉施設で女湯に侵入し、建造物侵入の疑いで逮捕された無職男性(43)の事件が議論を呼んでいる。
「入館時、従業員に女性と認識された男は、女湯に入ることは成功したものの、洗い場で体を洗っている姿に違和感を感じた利用客が、従業員に報告。男性であることがわかり、現行犯逮捕となりました。
男は調べに対し、女湯に入ったことは認めたうえで『心は女性なのに、なぜ女子風呂に入ってはいけないのか、まったく理解できない』と主張したようです」(事件担当記者)
こうした事態は、6月にLGBT理解増進法が成立したときから懸念されていただけに、この一件が報道されると、「X」では、
《ほらね、絶対こうなると思ってましたよ。小学生にまでLGBT教育なんて始まってきたしどんどんおかしな世の中になっていきますよ》
《女湯で男が身体を洗っているって想像しただけでゾッとします。周りにいた女性はさぞ恐怖だったと思います》
といった声のほか、
《稲田さん、心が女性(と主張している)で体が男性の人が女湯に入ってくることはないって、全然違うじゃないですか》
と、LGBT理解増進法を推進した自民党・稲田朋美衆院議員にも批判の声が多く寄せられ、「稲田朋美」がトレンド入りした。
11月15日、作家の百田尚樹氏は、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「腹が立つのは稲田朋美や。『心が女性だと主張する人が女湯に入ってくることはありません』と言っていたが、あったやん」と糾弾。「女性が男に裸を見られるのがどれほど不快で恐怖なのか、あんたわかっているのか」などと続け、LGBT法の廃案を要求した。
稲田氏は過去に、自身の「X」に投稿した動画で、「男女の区別は『身体的特徴で区別する』ということであって、『心が女性で体が男性の人が女湯に入ってくることはない』と厚労省も言っております。なので、心配をされている方はご安心ください」と発言している。
「稲田氏の語った『厚労省も言っております』というのは、『公衆浴場における衛生等管理要領等について』という通達のことです。ここでは『おおむね7歳以上の男女を混浴させない』『脱衣室・浴室では男女を区別する』などと書かれていますが、この男女というのは『身体的特徴で区別する』という従前のルールを踏襲したものです。稲田さんは、基本ルールはこれまでと変わらない、と指摘しているのです」(同)
では、名指しで批判された稲田朋美氏はどう説明するのか? 本誌が稲田氏に質問状を送ったところ、次のような回答が寄せられた。
《公衆浴場や温泉施設の利用に関して厚労省が管理要領を定めており、男女の判断基準は身体的特徴によるものとすることになっています。
これは理解増進法が制定される前後で全く変更はありませんし、法制定前も後も犯罪であるということをX(旧Twitter) 上などで繰り返し申し上げてきました。
犯罪行為に対して、引き続き厳正に対応していくことは当然です。
衆議院議員 稲田朋美》
つまり、今回は無職男のたんなる暴走だったということになるが、このような事態が繰り返されないことを祈りたい。
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