いまやあらゆるメディアで取り上げられるYouTuber。将来なりたい職業に「YouTuber」と答える子供が激増するなど、若い世代からの人気は盤石だ。しかし、テレビに比べて制約が少ないことで、「話題になってナンボ」とギリギリの動画配信をする者も続出。
いわゆる“炎上系YouTuber”は一種の社会問題になっている。
大手広告代理店も、クライアントにYouTuberを絡めた企画を提案しようと躍起になっているなか、大手広告代理店が調査した人気YouTuberランキングの資料を入手した。嫌われているYouTuberベスト30が判明した。
もっとも嫌われているのはヒカル。髪の半分が金髪のヘアスタイルで、豪快なカネ遣いの“お金持ちキャラ”を売りにしている。「自信過剰で自分に酔っている感じが鼻につく」(22歳・男性)など、その拝金主義に反発する人が続出。擬似的な株式事業「VALU」での“売り抜け”行為が大炎上したほか、「誤送金事件の田口翔被告をスタッフにする世間とズレた感覚」(44歳・男性)など拭い切れない“グレー”な感じが嫌われているようだ。
2位は暴露系YouTuberである“ガーシー”こと東谷義和。いまやまさかの参議院議員に。綾野剛や山田孝之など、親交のあった有名人の裏の顔を暴露していたが、チャンネルが停止された。現在は独自のオンラインサロンで活動している。「暴露すると言っておきながら内容が超ショボい」(32歳・男性)、「BTSを利用したいかがわしいビジネスで信頼ゼロ」(20歳・女性)など、胡散臭いと糾弾する視聴者が多い。
3位は学校に行かない中学生、ゆたぼん。「自己肯定が過ぎる。たんに社会に適応できないだけ」(18歳・女性)、「ガキのたわごととしか思えん」(51歳・男性)など総スカンだ。現在、クラウドファンディングで集めた資金で、専用車「スタディ号」に乗って47都道府県をめぐっているが、迷惑駐車疑惑や、無許可撮影疑惑などで順調に炎上中。
4位には同棲していた元アイドルに暴行し、傷害罪で逮捕されたワタナベマホトが入った。「恐喝でも逮捕って懲りないな」(24歳・男性)、「ロリコンを自称しての児童ポルノ禁止法で逮捕はヤバい」(32歳・女性)と、辛辣な意見が並ぶ。
5位は総合格闘技イベントにも出場しているシバター。過激な動画の投稿をおこなう「炎上系YouTuber」「物申す系YouTuber」の先駆けである。「人を誹謗して喧嘩を売るような内容ばかりで不快」(24歳・女性)「大阪人は犬猫と同じという発言など、炎上目的がみえみえ」(35歳・男性)など投稿内容からして嫌われるのが前提なので、本望なのかも。
有名どころでは22位に木下優樹菜、23位にメンタリストDaiGo、28位の宮迫博之のほか、前澤友作や堀江貴文などの経営者系有名人もランクインしている。
「嫌いなYouTuberは過去、あるいは現在でも動画配信に問題があるメンバーが上位を占めています。人の悪口を言ったり、こき下ろすのをモットーとしているような動画は、やはり嫌われます。彼らの自説は横暴で屈折しているものが多い。広告代理店としては危険区域であり、どれだけ知名度があっても、キャスティングは躊躇せざるをえません」(代理店担当者)
代理店関係者によると、一般にYouTuberの収入は「登録者数が100万人を超えると年間で1億円以上」と言う。人気YouTuberにとっては“我が世の春”といったところだろうが、マスメディアを席巻するのは、もう少し先になるのかもしれない。
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