4月3日、しんぶん赤旗が掲載した記事に衝撃が集まっている。見出しが《関西万博 どこでも爆発》となっていたからだ。
大阪・関西万博の会場建設現場で、3月28日に可燃性ガスによる爆発事故が発生した。この爆発でけが人はいなかったものの、コンクリートの床が破損。
現在、この工区では火花が発生する作業はすべて停止。可燃性ガスが溜まらないよう再発防止策を徹底したうえで、作業を再開するという。
事故を受け、2日、日本共産党のたつみコータロー氏らが大阪市環境局の担当者から聞き取り調査。環境局側は「処分場なのでメタンガスは出ている。現場は低い濃度のところだった」としながら、「原因はこれから検証することになる」と説明。
赤旗は、メタンガスが《どこから発生するか分からないことを事実上認めました》としている――。
万博会場での爆発事故を受け、SNSには批判やおびえる声が数多く寄せられた。
《タバコ吸ったらドカン》
《まるで地雷の上を歩くような感じですよ》
《もう無理だろこれ…。事前に分かっててここでやるって頭おかしいよ》
「万博会場である夢洲(ゆめしま)では、以前からメタンガスの問題が指摘されてきました。
たとえば、会場の最寄り駅となる地下鉄の新駅を作るにあたり、大阪市は、当初、工事費を約250億円と見込んでいました。ところが、地盤沈下への対応や、メタンガスの防爆対策などで、さらに約96億円が必要と判明し、2022年の段階で約346億円まで膨らみました。
メタンガスは地中から噴出するわけですから、この額ですむかどうかはわかりません」(政治担当記者)
爆発事故がおきた工区は、埋立地としては「夢洲1区」と名づけられている。本誌は、2023年10月、地元の市民団体に話を聞いている。
「『管理型最終処分場』である夢洲1区内には、袋詰めされた泥が積まれているエリアがあり、その量は3立方メートルの袋詰めが1万袋あると言われています。
大阪市によると『中程度のPCBが含有されている土』で、今後は50cmの土で覆い、その上をコンクリートで固めて万博、IRの駐車場にする計画だそうです。
国と大阪市は、このまま汚染を封じ込めてしまうのでしょう。とくに1区には、有毒な焼却灰や飛灰などが860万トンも埋まっているとされ、有毒の『メタンガス』も放出されているので心配です」
たつみ氏は、大阪市環境局に対し、「会場のどこでも発生する可能性があり、このような事故がまた発生してもおかしくない。万博は中止すべきだ」と強調したという。
万博開催まで380日を切った。オープンまでに、万全な対策を取ることはできるのだろうか。
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