【本庄・5歳児遺棄事件】埋められていた家で「あと2人消えている」…54歳女をめぐる異様な集団生活全貌
「妻は流されやすいタイプではあるんです。でも、こんなことをする人ではない……。3人は全員、人間失格です」
「2021年の夏ごろから、丹羽と石井、そして柿本親子が、4人で来店するようになりました。
「もともとはA子さん、Bさん、Cさんという3人が住むという話で、石井さんは後からやって来たと思います。石井さんは、Cさんの苗字を名乗り、妻だと言っていました。
「数年前、Cさんが救急車で運ばれ、亡くなりました。葬儀に伺おうとしたら、Bさんに『Cは酒の飲みすぎで死んだのに、俺が救急車を呼ぶのが遅かったということを理由に、警察に疑われているんだ。葬式には来ないでくれ』と言われました。ちょっと不思議ですよね」(近所の住民)
「何もわからず、困っているんですよ。ここ最近は音信不通で、本庄市にいることも知りませんでした。ましてや内縁の妻がいるなんて……」
「丹羽は、いつも愛想が悪い感じで、誰とも口をききませんでした。髪型や服装もボロボロ。一方、石井は小太りで愛想のいいおばちゃん。スーパーで世間話をしたこともありますよ。一時期、近くのコンビニで働いていたそうです」(前出・近所の住民)
「A子さんが『殺される!』と夜に駆け込んできたんだ。誰に殺されるのかと尋ねたら『あの女にだよ』と答えた。その後、石井と丹羽が来たけど引き渡さなかったよ。警察を呼んで、あの家を見てもらうよう近所のみんなでお願いしたんだ」(別の近所の住民)
「A子さんは認知症の症状が出ているという噂で、デイケアにも通っていました。でもある日ぱったりと姿を消したから、心配でした。
“人が消える家” に柿本親子がやって来たのは2021年1月だ。きっかけは2020年7月に柿本容疑者が冒頭に登場した夫・X氏と喧嘩したことだった。
「妻は、両親の反対を押し切って、私と結婚するために大阪から本庄市に来てくれたんです。7月に口論をしていたら、警察を呼ばれ、妻は家を出ていきました。
「知香さんは、近くの工場で派遣社員として真面目に働いてましたよ。友達は少なく、自分の意見は言わないタイプ。子供はすごくかわいがってました」
「一時期、D子さんの家に居候していたそうです。その後も家を転々としていたみたいです」(同前)
「あそこで暮らし始めてから、見た目がすっかり変わってしまい驚きました。以前までは化粧バッチリだったのに、すっぴんで髪はボサボサ、目はうつろ。毛玉だらけの服を着て、真冬なのにボロボロのサンダルを履いてました。私は “あの家” に支配されているのだと感じました」(同前)
「現在もあの家の庭を掘り返すなど、徹底した捜査を続けています」(捜査関係者)