《帝王切開にしようと思います》
第1子妊娠中のフリーアナウンサー・宮崎宣子さんが9月11日、自身のインスタグラムにこのように綴った。
夫や友人、医師に相談し、年齢や体力を考えて決断したという経緯のほか、産後の育児の不安なども明かしている。
妊婦の心境を率直に語った内容だが、そのなかの《私は頑張らないと決めました》の一文が思わぬ反発を招いた。
《帝王切開をした人ががんばらなかった人のように感じてしまうと思います》
《帝王切開で2人産みましたが、産後の傷の痛みは痛み止めを飲んでも夜中に目が覚める程の痛みです》
《帝王切開、十分すぎるほど頑張らないと乗り切れないです》
こうした帝王切開の経験者をはじめとする批判的な返信が、宮崎さんの投稿に殺到した。
後日、宮崎さんは誤解を招く内容だったことをインスタグラム上で謝り、初めての出産ということもあり、《ただでさえ気合いが入りまくってしまうので気をつけておかないと今後もたないだろうから、頑張らないようにしよう!》という意図であったことを説明した。
多くの帝王切開をおこなってきた産婦人科医の宗田哲男氏が、手術について解説する。
「お腹を切るわけですから、勇気がいるし大変であることは間違いありません。ただし、じつは帝王切開は普通分娩よりも母子ともにリスクは低いのです。普通分娩なら、陣痛が始まって2日経っても産まれないということがありますが、帝王切開はお腹を開いて5分で赤ちゃんが出てきて、30分ですべてが完了します。
また、傷跡が残るイメージがあるかもしれませんが、手術後にお腹は縮む関係でそこまで目立ちません。
宮崎さんは現在44歳なので、おそらく医師から帝王切開をすすめられたのだと思います。年齢を重ねると、体や子宮が固くなってしまうからです。
世界的に見ると、帝王切開での出産はブラジルは80%、アメリカは50%で、日本は20%にとどまります。ただ、日本でも増加傾向にあり、今後さらに多くの妊婦が帝王切開を選ぶと思います」
宮崎さんは現在妊娠9カ月で、間もなく臨月を迎える。元気な赤ちゃんの誕生と、自身の産後の健康を祈りたい。
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