日本フェンシング協会に批判が集まっている。きっかけは、6月29日の『文春オンライン』の報道だ。記事では、エペの日本代表チームが、JOCの助成金を受ける予定だった沖縄合宿で、練習よりもレジャー中心の合宿がおこなわれたとしている。
合宿には、男子エペ団体金メダリストの山田優、見延和靖、加納虹輝らに加え、コーチや家族など30人が参加。午前中にヨガ、バレーボールなどをした後、午後からは連日ビーチでバナナボートやシュノーケリングなどを楽しんだという。
報道を受け、日本フェンシング協会の会長を務める武井壮(49)は、3日、『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演し、「選手の名誉のために言わせて」と語気を強め、こう語った。
「選手が『この日は休みたいね』って言った日に関しては、レジャーをしに行こうということで、バナナボートに乗りに行った日が1週間のうち1日あった」
家族同伴については「不適切」と認め、助成金203万2905円を申請しないとしたが、ロシアの侵攻から避難してきたウクライナ人コーチが「家族との時間をつくりたい思いがあったことはご理解いただきたい」とし、処分しない方針だとした。
武井壮の説明に、ネットでは《余暇時間にバナナボートぐらい乗ったっていいじゃない》と理解を示す声もあったが、《言い訳ばっかり》との声も。
《武井壮、ダラダラ言い訳してるけど、スタジオの出演者の顔、皆納得してない顔。世間もなに言ってるんだと思ってるだろうな》
《そこは、ごめんなさい。だよ。トップとして、言い訳は見苦しい。私の責任です。申し訳ない。反省点は改善します。で、終わらせないと》
「武井壮さんの発言は、多くの視聴者が言い訳と感じたようで、SNSでは強い批判の声が上がりました。一方、相反するように評価されるようになったのが、3月に日本バレーボール協会の会長に就任した川合俊一さんです。
川合さんは、大阪府バレーボール協会の理事が約2600万円を着服したことを受け、6月28日、謝罪会見に出席。
そして、『話を聞いたとき、金額の多さにびっくりした。1人の人間が、こんなに着服するのかと……われわれは親団体で、“子” が悪いことをやったら叱らなければいけない。謝るときは親も一緒に出てきて、謝らなければ』として、真摯に謝罪したのです。
その上で、『泥棒は警察へ突き出す。刑事告訴して罪をつぐなってもらいたい』と不正を強く糾弾したことが、身内をかばった武井さんと『雲泥の差だ』と高く評価されているのです」(芸能ジャーナリスト)
実際、SNSでは、
《武井壮、長々と言い訳してる。カッコ悪い。川合俊一とは雲泥の差》
《武井壮氏の「言い訳」聞くと,やはり川合俊一氏との「会長職としての責務感の差」が歴然だと思う》
《なんか武井壮にはガッカリ。厳しい意見を受ける事のない身内の番組で、苦しい言い訳に終始。毅然とした対応をした川合俊一とは対照的》
など、川合を高く評価する声が並んでいる。
かつて川合は、本誌取材にこう語っていた。
「僕、背が高いから(身長195cm)いろんなところに頭をぶつけるんですよ。で、痛ってなったとき、『お前は最近調子に乗っているから、今日一日気をつけて、謙虚に過ごせよ』っていうご先祖からのメッセージだと思うようにしていて。だから『痛い! ありがとうございます!』って、言葉にするようにしてます」
川合の謙虚に生きる姿勢が、高く評価されたということなのだろう。
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