宮司愛海アナ、北京五輪で"フジの顔"に!成長にあった4年間の取材ノート「心が折れそうなときに…」
「初めて冬季五輪の現場に行ったのが、前回の平昌なんです。当時は『めざましテレビ』の取材班として行ったので、スポーツに限らず現地の生活に関する取材もたくさんしました。冬季五輪に “スポーツキャスター” として挑むのは初めてなんです」
「バラエティ番組の進行と違い、自分が番組の空気を作るという責任が大きいので、いまだに放送前は緊張します」
「オンエア後も翌日の準備などがあって、どうしても週末の就寝時間は3時、4時になってしまいます。ですから、健康管理には気をつけています。休めるときに休んで、仕事をするときはバリバリやって、とメリハリを意識しているんですが、どうしても食生活が乱れ気味かもしれません。
「準備の仕方がわかった4年でもあるので、資料作りにしても調べておくべきもの、必要なものを具体的に考えられるようになりました。そこは成長したかなと思いますね」
「スポーツを担当されている方なら、皆さんやっていることなので……」と、恐縮しながら今回、特別にその取材ノートを見せてくれた宮司アナ。ノートは、競技に関する情報の加筆や差し替えに便利なルーズリーフを愛用している。
「中継時、いざというときに困らないようルールをおさらいしたり、選手のプロフィールや演技の構成内容、インタビューの文字起こしなどを貼ったりして、選手像を紐解いていく感じです。
「2018年の夏に、アーティスティックスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(当時)のインタビューをさせていただきました。そのときに『死ぬまでこんなことしなさいとは言っていませんよ。選手には賞味期限も消費期限もあって、いましかできないんだから思い切り後悔がないようにやりなさい、と伝えたんです』といったお話を伺って。
「竹内選手は2020年秋、卵子凍結を発表されました。取材では、『競技も続けたいし、子供を産むことも未来の選択肢のひとつとして持っていたい』とおっしゃっていました。
「陵侑選手は、平昌五輪が初めての五輪出場なのに、のびのびと競技をしていて『すごい選手だな』と思ったんです。4年間で金メダルを狙える実力をつけて、本番に向けて尻上がりに調子を上げているので楽しみです。
「スポーツを通して選手のことを知る。私の仕事は選手の人柄にふれて、選手の心を伝えることだと思っています」