5月22日、『news zero』(日本テレビ系)にキャスターとして出演するも、ジャニー喜多川前社長の性加害問題について口を閉ざした櫻井翔。発言に注目していた視聴者たちは、肩透かしを食らう形となった。
性加害問題をめぐり、情報・報道番組に出演するジャニタレたちは、むずかしい立ち位置を迫られた。14日に藤島ジュリー景子社長の謝罪コメントが発表され、まず注目されたのは翌15日に放送される『news zero』だった。
番組には冒頭から出演した櫻井だったが、番組中盤、この話題が出てくると “フレームアウト”。代わりにメインキャスターの有働由美子が「この件については、番組で話し合って私が話します」と矢面に立った。この時点で、SNSでは櫻井の対応に賛否が入り乱れる事態に。
「続いて注目されたのが、城島茂さんが出演する『週刊ニュースリーダー』、中居正広さんの『キャスターな会』、東山紀之さんの『サンデーLIVE!!』(すべてテレビ朝日系)、中丸雄一さんの『シューイチ』(日本テレビ系)などです。
しかし、結果は大半がこの話題をスルー。初めて口を開いたのは『サンデーLIVE!!』の東山さんでした。『“ジャニーズ” という名前を存続させるべきなのか含め、外部の方とともに、すべてを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなくてはならない』などと語り、謝罪しています」(芸能記者)
ほかの所属タレントから謝罪や弁明がなかったことについて、東山は「後輩たちには極力待ってもらいました」と釈明している。
だが、22日の『news zero』では性加害報道を扱わず、櫻井からコメントが発表されることもなかった。こうした状況に、SNSでは、ジャニーズ所属のキャスター陣に対する厳しい声が相次いでいる。
《本当にこれからもキャスターを続けるならジャニーズ事務所を退所する事だ。肝心な事を言えないキャスターはキャスターではない。報道は語る事だ。》
《もうジャニタレが「キャスター」呼びされたりしたの見たら失笑しちゃうよ。白々しい様は今一番のコメディだよ》
《社内で調査中ですので、今お話しできることはありません…でもよかった。ジャニーズを背負う必要はないですけど、キャスターとしての責任は負うべきでしたね。》
「所属のアイドルですから、言及できないのは仕方ないことかもしれません。ただ、ジャニーズ騒動に言及したのが東山さんだけになった場合、今後、事務所から “キャスター” を出すのは厳しくなっていくでしょう。
藤島社長の謝罪をスルーした番組は、今後、動きがあっても取り上げるのはむずかしい。『news zero』は取り上げるかもしれませんが、また有働キャスターが代わりに立つのかどうかの判断を迫られます。“アイドル” と “キャスター” の間にある隔たりが、今回の騒動で可視化されてしまいました。
ジャニーズ事務所が情報・報道番組に関わるようになったきっかけは、櫻井さんだったといっても過言ではありません。2006年、『news zero』キャスターに就任し、以来17年、勤勉かつ意欲的な仕事ぶりでキャリアを積んできましたから。
櫻井さんに続くように、NEWSの小山慶一郎さんが2010年から『news every.』(日本テレビ系)でキャスターを務め、2015~2019年に放送された『ビビット』(TBS系)ではTOKIOの国分太一さんがメインMCを務めるなど、続々と進出していったんです。
櫻井さんがこじあけた道が、自身の “フレームアウト” が一因で閉ざされていくのは、なんとも皮肉な話ですが……」(前出・芸能記者)
事務所のキャスター陣は、一様に厳しい立場に立たされている。この難局を切り抜けることはできるのだろうか。
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