フジテレビ開局65周年特別企画として、4月10日に第1回が放送された木村拓哉主演の連続ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)。
平均世帯視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好スタートを切った同作は、警察官を目指す若者が通う警察学校を舞台に、冷酷無比な白髪の教官・風間公親を描く警察ミステリーだ。木村にとっては11回めの「月9ドラマ」主演となる。
2020年と2021年にスペシャルドラマとして放送されると、木村の新境地として話題を呼んだ。今回は、風間が警察学校に赴任する以前の、新人刑事・瓜原(赤楚衛二)の “刑事指導官” だった時代が描かれる。
脚本を手がけるのは、『踊る大捜査線』シリーズのヒットメーカー・君塚良一氏、演出は『若者のすべて』(1994年10月期)、『眠れる森』(1998年10月期)、『プライド』(2004年1月期)など、木村と数々のヒット作を生んできた中江功氏ということからも、フジの力の入れようがわかる。
風間公親という役どころは木村本人も気に入っているようで、放送日の10日朝にフジテレビ系情報番組『めざまし8』に生出演した木村は、風間を演じるにあたって地毛を脱色して白髪にしていることや、ほかの共演者と話さず、衣装のまま黙って現場を見学したりしていることなどを明かし、役作りにおけるストイックさを垣間見せた。
実際、作中では完全に風間公親になりきったシリアスな演技を見せている木村だが、その熱演と裏腹にあがったのが、ドラマの内容にツッコミどころが多すぎるとの声だ。
初回放送では、殺人の容疑を向けられた部品製造工場の社長・益野として市原隼人が登場。益野は警察学校の生徒だったという設定で、同校卒業生の瓜原が、たまたま益野の写真を発見する。
学校長(小日向文世)は「正義感が強くてね、拳銃操作に長けていた。しかし、体力がなくてね。みんなに追いつけなくて卒業間近の秋にやめた」と益野の過去を述懐。しかし、肉体派のイメージが強い市原隼人が「体力がない」との設定に、SNS上では、
《市原隼人が体力無くて学校中退とか笑うしかない》
《体力がないため教場を去ったオトコ 市原隼人さん》
《体力が無いやつの体型ではない》
などのツッコミがあふれる結果に……。
また、作中で殺された被害者男性が、事細かに道順を指示して走らせたタクシーのルートがダイイングメッセージ(犯人の名前)にだったことにも、ツッコミが殺到。
《え??????殺されるって分かってってこと?????ダイイングメッセージ残してたってこと?????そんなコナンみたいなことある??????wwwww》
《教場0楽しみで見たけど、事件の内容にツッコミありすぎて、内容に集中出来なかった なんでやねんダイイングメッセージと、体力の無いゴリゴリの市川隼人が特に気になりすぎて…》
《タクシー使ったダイイングメッセージが面白いのとと体力ない市原隼人が信じられないとこから前に進めないTL面白すぎるしわかりすぎるwww》
このほかにも、「そんなことある?」とツッコミたくなるシーンが満載。キムタクのシリアスな演技が真に迫っているだけに、そのギャップが余計に滑稽に映った人は多かったようだ。キムタクは、こうした演出に「ちょ、待てよ」とは言わなかったのだろうか。
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