8月21日、俳優の窪田正孝が第一頸椎の剥離骨折で、出演予定だった舞台『いつぞやは』を降板すると、所属事務所が発表した。以前から首に違和感があったという窪田。舞台出演のため、医師の診断を受けたところ、骨折が判明したという。
「入院や手術などはないといいますが、『舞台に万全の態勢で臨むことが困難であることから、舞台関係者の方々とも相談のうえ、回復に努めさせていただく運びとなりました』と所属事務所が発表しています。
これまでもワイヤーアクションに挑戦したり、公開が控えている映画『春に散る』でプロボクサー役に挑戦したりと、“肉体派” 俳優としても活躍していた窪田さんですから、今回の降板に驚きを隠せないファンも多いようです」(芸能記者)
福住整形外科クリニック院長、亀田和利医師が、今回の窪田の症状について解説する。
「第一頸椎の剥離骨折は、基本的に普通に生活していたらなかなか起こらない症状です。基本的には、交通事故、高所からの転落、スポーツ中の事故などで起こります。今回は、舞台の稽古かなにかで、何度も首をふるような強い負荷がかかるようなことをしたのでしょうか。
自覚症状には、頸部痛(首の痛み)があります。骨折のずれが激しい場合は、手足のしびれや歩行障害も症状としてはあり得ますね。脊髄神経に関わるようなケガがあれば、最悪の場合、両足のしびれ、四肢麻痺も可能性としては考えられます」
一方、発表によれば入院等はしないとのことで、亀田医師も窪田の病状については頸椎の骨折としては軽度だろうとしている。そのうえで、今後の治療について触れた。
「今回は、うまく治療できれば、後遺症を残すようなことはないと思います。今後については、頸椎カラーという装具で頸椎を固定して、骨癒合するのを待つ感じでしょう。骨折の部位やズレ具合次第ですがおそらく2~3カ月でしょうか。適宜CT検査をしながら、骨の具合を見ていきます。
しかし、骨折の骨癒合が悪い場合や、骨折の転位がズレて脊髄を圧迫するような状態であれば、手術加療になったり、強固な外固定が必要な場合もあります」
完全に治るまで2~3カ月……。それまで心配は絶えなさそうだ。
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