「夢を見ているようで頭のなかが空っぽになっています」
7月10日に投開票された参院選で当選後、銃撃で亡くなった安倍晋三元首相など支援者への感謝とともに涙目で心境を語った生稲晃子氏(54)。
選挙戦中はメディアのアンケートにほかの候補者と瓜二つの回答をしたり、当選後はテレビ各局のインタビューを拒否して池上彰氏から「議員として伝える責任がある」と批判されるなど、世間を騒がせてきた。
はたして政治家としての“中身”はあるのか。
21日の正午過ぎ、黒塗りのクラウンが都庁玄関に到着。後部座席からは生稲氏が現われた。ライトブラウンのジャケットに花柄のスカートと、姿は凛々しい。
「アンケートの“コピぺ回答”などで、無知がバレてしまった。僕は『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)で彼女と一緒でしたが、政治的にどうということはない。普通の主婦ですよ」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
前日の昼ごろには、買いもの袋を提げて帰宅する姿も見せた生稲氏。主婦業のかたわら、政治活動もスタートしているようだ。もちろん、主婦の感覚が政治に生きることもある。
「乳がんを経験した生稲さんは、がん予防対策や患者の支援拡充に尽力したり、専門家と勉強会をおこなって知識を深めるなど、弱者に寄り添う政策立案をおこなっていくことを期待されています。もちろん一回生議員として一から勉強するしかないという声も、党内で上がっています」(自民党関係者)
新人とはいえ、運転手付きの送迎車が用意され、形はしっかり整った“センセイ”だ。
もちろん実績を出すためには能力が不可欠であるとともに、現実としての男社会を勝ち抜くしかない。
「永田町で少数派の女性議員が出世するなら、男性に媚びないといけない。当然、女性議員同士の足の引っ張り合いも激しい。稲田朋美さんと高市早苗さんは仲が悪いし、片山さつきさんは女性議員全員と仲が悪い(笑)。生稲さんが生き残るためには、三原さんのような先輩に、すべてを学ぶ姿勢でついていくことですね」(政治部デスク)
アイドルグループの“おニャン子”出身だけあって、そのあたりは意外とうまいかもしれない。
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