ATSUSHIが告白した「ライム病」を医師が解説 治療が遅れると「合併症」の危険性も
「一酸化炭素中毒の症状からメニエール病を誘発したそうです。その影響から気持ちが落ちすぎて、若干、うつ病気味になったと告白しています。そして感染症の一種である『ライム病』の発症も明かしています」(芸能ライター)
「ライム病は感染したダニが人間を咬むことで感染します。特に、ニホンジカやヘラジカなどの野生動物に寄生しているダニからの感染が知られています。日本では北海道や長野県以北の本州中部地域で目立ち、1999年から2018年までに231例が報告され、年々増加傾向です。2020年度は26例の報告があり、多くが北海道での感染でした」
「発熱や倦怠感、頭痛、関節痛などの症状を認め、それから数週間後には体の中で病気が広がり始め、熱や頭痛が続き目が痛くなることも。顔の一部が動きにくくなることもあります。治療が遅れると合併症が起こることがあります。数カ月から数年後には関節が痛くなったり、考えることが難しくなることもあります。
「マダニは刺してから数日経っても皮膚から落ちません。咬まれた場所が痛くないので気づかずにいる方も多いです。3日以上経つとマダニが皮膚に強く付着します。放置すると日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という怖い病気にかかるリスクも増えます。自分でマダニを取ると口部分が皮膚の中に残ってしまうので、そのまま病院で受診してください」(舛森医師)