春から放送中のドラマの評価が定まりつつあるいま、大手広告代理店が、視聴者1800人を対象に、現在放送中のドラマを観て「よかったと思う俳優」を尋ねたアンケート結果を本誌は入手した。さらに、視聴者の回答を点数化してランキング。「株を上げた俳優」の上位30人を紹介しよう。
1位は、『Dr.チョコレート』に出演中の白山乃愛。2022年に第9回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した。「芦田愛菜以来の衝撃」「10歳? この演技力は天才」と、驚きの声が。ドラマ自体の平均視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)と高くないが、多くの視聴者がこの新星に期待を寄せているようだ。調査をおこなった大手広告代理店担当者によると、同作は、クライアント企業がもっとも重視するF1層(20~34歳の女性)向けの枠で放送されており、彼女の今後の動向を注視しているという。
2位は、『ペンディングトレイン』と『どうする家康』に出演中の古川琴音。2つのドラマのポイントを合わせて上位に。「出演シーンは多くないけど、すごい存在感。思わず名前を検索した」「表情で演技できる役者さん。ほかの役者より、頭ひとつ抜けてます」と、演技力に評価が集まった。
3位は『どうする家康』でお市の方を演じる北川景子。「出演者が多いなか、一人だけ気品が違う」「思わず見入ってしまう美しさ」など、「たたずまい」に共感が集まった。
4位は『ラストマン』主演の福山雅治。視聴率は、第4回まですべて12%以上をマーク。「大河ドラマで松本潤を見た後だと、天と地ほどの差を感じる」「『古畑任三郎』を彷彿とさせるお決まりパターンにハマっている」。
5位は『どうする家康』で秀吉を演じるムロツヨシ。「今あんな嫌な秀吉を演じられるのはこの人だけ」「バカっぽいけど、時折見せる冷徹な表情にすごみがある」と、芝居巧者を裏づける声が。
6位は『ラストマン』で福山のバディ役を演じる大泉洋。「漫才のようなテンポのいい掛け合いが魅力的。福山との相性は◎」「ダークさや、過去を引きずっている感じも出ていていい」。
7位は『らんまん』主演の神木隆之介。「朝ドラでの男性の主役には違和感があったが、神木くんだからすんなり受け入れられた」。同作に出演する10位の浜辺美波には、「そもそも浜辺さんが持っている昭和感が物語によく合っている」。11位の広末涼子には、「亡くなる場面で、広末さんの演技に号泣した」と、絶賛の声が寄せられた。平均視聴率15.5%という作品自体の好調さが、順位にも表われたといえる。
8位の田村真子は、TBSのアナウンサーだが、『ラストマン』に出演。「俳優の才能のほうがあるのでは?」という声まである。
スペシャルドラマがシリーズ化した『風間公親‐教場0‐』は、主演の木村拓哉が15位。「影があってミステリアスな役どころは貫禄さえ感じます」。
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