芸人ゆってぃ、“カラーギャングの過去”疑惑を告白! 写真初公開、「昭和アイドルキャラ」誕生秘話も
「お前、元祖カラーギャングやろ! 本当は怖いんやろ」と、テレビやラジオで東野幸治から糾弾されている、芸人の、ゆってぃ。シルバーのシャツにヘアバンドという1980年代アイドル風のルックス。決めゼリフの「ちっちゃいことは気にするな! それ、ワカチコ! ワカチコ!」で笑顔を振りまく彼に、カラーギャングの面影はない。でも、目の奥が怖いような……。
「東野さんに会うたび、めっちゃイジられるんですよね。『何色のギャングだったんや』って言われて、最終的に衣装の『銀色です』って言わされました。こんな色のカラーギャング、いないでしょ! ストリートにいただけです」
「高校時代から芸人初期にかけて、仲間たちとスケボーやっていたんですよ。永福町とか代田橋あたりの空き地とか、高架下でたむろしていたんです。そこで怖い先輩に絡まれてただけなんですよ……」
「2個上までは、ヤンキー系の『ビーバップ』世代ですよ。僕らのころから、アメカジとかストリートファッションが流行りだしたんです。学生服のズボンを腰ではき始めたりとか……。だから、ぜんぜん不良じゃないんですけどね」
「僕らが、いつものごとくチャラチャラしていたら、因縁つけられて。あるとき、やってやろうと思い、ケンカを買ったんです。向こうは2人、こっちは5人でしたが、後から後からヤンキーが出てきて、相手は10人に膨れ上がった(笑)。こっちはケンカ慣れしてないから、あわてちゃって。いざ、ケンカが始まるってときに、仲間のひとりが持ってた『ヤンマガ』を丸め始めたんです(笑)。それ武器になんねえよ、こりゃ負けるなって。案の定、ボコボコにされました」
「スケボーしてたら、暴走族が近づいてくる音が聞こえたんですよ。みんなで逃げて、『怖かったな』と言い合ってたら、リュウゾウって友達がいないんです。5分しても帰ってこないから、助けに向かったら、リュウゾウが坊主頭の後頭部から大流血しながらトボトボ歩いてきたんです。『大丈夫かよ?』って聞いたら『いや、違うんだ。スケボーで逃げれば早いと思って乗ったらさ、暴走族の人が“違うよお前ら、道を聞きてえんだよ!”って叫んでて。あれ、と思って振り返ったら、コケて頭ぶつけちゃった。そしたら、暴走族は流血に慣れてるから「お前、縦にならないほうがいい」って言われた』って。暴走族に介抱されてたんですよ、リュウゾウ(笑)」
「女の子たちはコギャル、アムラーの時代ですよ。真っ黒じゃなくて、ちょっと焦げてるくらい。でも、モテるわけじゃないから、たまたま女の子が引っかかっても、どうしたらいいかわかんない(笑)。いちおうお酒を飲むんですけど、僕はカッコつけてあんまりしゃべらない。あのころは、全部間違えていました」
“ギャング”に怯えながらも、ゆってぃは、つねにストリートにいたという。なぜなのか。
「怖い人って、カッコよかったり、オシャレなんです。その時代にロン毛でリーバイスのビッグEはいて、縦に色落ちしてる……。ああ、いい女連れてるな、あれは『egg』のモデルじゃん、超カッコいいなって、あこがれてね」
「それで解散ですから、完全に行きすぎました(笑)。30歳までに売れなかったらやめようと思っていたので、先代の社長に言ったら『やめられるわけねえだろ?』って怒られた。ブラック企業ですよ(笑)。明日からピンでやれと言われ、キャラ芸人がみんな行く衣装屋さんで『誰も買ってない服どれですか?』と聞いたら、この銀色のシャツが出てきたんです。べつに1980年代アイドルが好きなわけでもないのに、衣装ありきで『ゆってぃ』のキャラができました。それでちょっと売れちゃったものだから……。いまは、やり切るしかないですね! 今後はストリートカルチャーの伝道師として、何かやれたらうれしいです。ワカチコ、ワカチコ!」