桑田 新曲をテレビ局が"取扱注意"過剰反応!音楽関係者は驚き「坂本龍一さんとの接点が想像つかない」
〈誰かが悲嘆いてた 美しい杜が消滅えるのを〉〈身近な場所で何が起こってるんだ? ここに集って音楽を紡いだスタジオ 歌がある〉
「杜」とは神宮の樹木を指すのだろう。サザンが長年レコーディングで使っている「ビクタースタジオ」は神宮外苑のそばにあり、ここを「故郷のような場所」と桑田は言う。その“心の依り拠”が破壊されることに、歌で警鐘を鳴らしたと世間では受け止められているー。
「坂本龍一さんからいろいろ提示していただいたことがいっぱいあるんですけれども、それを受け止めて作った」
「関係は薄かったと思います。かつて桑田さん本人は『教授(坂本さんの愛称)と仕事をするチャンスはほとんどなかったんですけど』と、ラジオで言っていました。両者とも、ライブハウス『ロフト』出身だという話もありますが、一緒に何かをしたということはなかったでしょう」
「桑田さんと坂本さんの関係性については聞いたことがない。『坂本さんの遺志を継ぐ』という話は意外すぎました」
「今回の曲は、歌うことも放送することも問題ない。ただ、神宮外苑の再開発事業者には、大切なスポンサーである三井不動産や伊藤忠商事が名を連ねる。だから、新曲の『取扱注意』のおふれが出ています。同社がスポンサーになる番組は、サザン人気を取ってグループを出演させるか、スポンサーへ忖度するかで悩むかもしれませんね」
「所属事務所は、曲を発表した4日後サザンのHPで特別コラムを掲載しました。『若い世代にも考えるきっかけになればと。そういうことを音楽で継ないでリレーしていくのが私に出来ることだと思い、歌にしました』という桑田さんの言葉とともに、再開発を頭ごなしに否定しているわけではないと表明したのです」
「桑田さんとはまだ面識がありませんが、『自分が居ない世の中 思い遣るような人間であれと』という歌詞はまさにそのとおり。現在を生きる人は、未来世代から見て今の行動を考えるべきだからです」