旧ジャニーズ事務所の騒動の余波が、こんなところにも。久光製薬の商品「フェイタス」がおこなっていたキャンペーンが、物議を醸している。
同社は「フェイタスWキャンペーン」と題し、対象商品を購入すると、WEST.重岡大毅とSnow Man岩本照の2ショットが印刷されたQUOカードなどの景品が当たるキャンペーンを、8月7日から10月6日まで開催していた。性加害問題が話題になる前、「フェイタス」は2人をCMに起用していたからだ。
しかし、9月7日におこなわれた事務所側の会見をうけ、久光製薬は21日、旧ジャニタレの広告を順次取りやめる方針を発表している。その影響で、キャンペーンの景品であるQUOカードのデザインも変更を余儀なくされた。
変更自体は仕方のないことかもしれない。だが、デザイン変更が知らされたのは、当選者が住所などの情報を登録する最終段階だったという。SNSで出回っている画像を確認すると、「景品発送先情報入力」というサイトで、注意書きが記されていた。
《当社ではこのたびのジャニーズ事務所の問題を受けまして、当初デザインのQUOカードから商品パッケージデザインのQUOカードに変更させていただいております。
ご当選されましたお客様の中には当初デザインのQUOカードを楽しみにしておられたお客様も多くいらっしゃるかと思いますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。》
CM取りやめ発表からキャンペーン終了まで、約2週間もの猶予があったわけだが、その間とくに告知もされなかったようだ。SNSでは、同社に対し「企業倫理終わってる」などと激怒するファンの声が相次いでいる。
《久光製薬ドン引き…商品買って応募のシステムでタレントで釣っといて当選時にデザイン変わりましたー!はヤバくね》
《この「法律スレスレ」感が悪質なので企業倫理として終わってる。J関連、何してもいいと思ってんだろ。ヲタクだっていち消費者っすよ。》
《久光製薬…今回の騒動での1.2を争うヤバさかも…最悪、タレント起用が取りやめになるのは仕方がないけど…会見の後も、ずっと2人の写真を掲げてキャンペーンはって商品買わせて当選後に伝えるのとか普通に詐欺だよね。購入分の商品の返金に応じるべきじゃないの??》
弊誌が久光製薬広報部に、騒動への見解について質問状を送ったところ、以下のような回答があった。
《当社は、人権尊重についての基本的な考え方を規定した当社の企業憲章に則り、性加害はもとよりいかなるハラスメントも容認いたしません。
旧ジャニーズ事務所の不祥事に対し、今後同事務所の新経営陣が講じる再発防止策が当社の納得いくものでなければ、現在のタレント契約は期間満了をもって終了し、新たな契約も締結しないとの方針です。これに伴い、旧ジャニーズ事務所の所属タレントを起用したCM活動を含む全ての販促活動も中止しておりますので、本キャンペーンのQUOカードデザインも同事務所に所属するタレントは使用しないデザインに変更させていただきました。
本件につきましては、当社でも当選告知ギリギリまで慎重かつ応募されたお客さまのご意向にも配慮し検討しており、その結果、今回の対応となりました。ご当選されたお客様の中には当初デザインのQUOカードを楽しみにしておられたお客様も多くいらっしゃると思いますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。》
外部リンク