《もう二度と私物プレゼントやりませ~ん》
そう怒りの声をあげたのは、コスプレイヤーのえなこ。12月10日に自身のX(旧Twitter)で、とある転売ヤーの出品情報についてリポストしたうえでの抗議だった。
その転売ヤーが出品したものは、えなこがバースデーイベントでプレゼントした私服。本物であることを証明するためのツーショットチェキも掲載されており、価格は5万7000円と高額な設定だった。
えなこ本人が怒るのも無理はない。《どうしてもお金が必要だったとして…服単体の値段で売るならまだしも私の私物として売ってる上にそもそもこの企画「転売はダメです」って言ってあるから何も許せる所がない…》と、コメント欄にそのやり切れない想いを残している。
この投稿からほどなくして、メルカリに出品された商品は削除。一件落着となったものの、こういった転売問題はいま、頻発している。たとえば、お笑いコンビのオードリーは「転売禁止」と言っていた限定ステッカーが転売されていることに憤慨。ほかにも、芸能人・プロスポーツ選手のサインが転売されるケースは後を絶たない。
「転売ヤーの中には、『自分が間に入ることで購買を促している』と主張する人がいるようですが、それは完全な筋違いです。
商品が高騰してしまいますし、販売店の売上げも下がってしまいます。要するに、転売ヤーから買っても、好きなアイドル・タレントさんの手にはお金は渡らないんです。本当に応援しているなら、転売ヤーからは買わないようにしたいですね」(経済誌ライター)
とくにアーティストのライブチケットの転売は闇が深い。旧ジャニーズWESTの中間淳太がテレビ番組でチケット転売に苦言を呈したり、浜崎あゆみがチケットの高額転売に怒りの声をInstagramであげたりしている。
「音楽業界での転売は昔から横行しています。しかも、ただの転売ではなく、定価を超える価格で取引されている迷惑行為。過去には、逮捕者も出ています。
そもそもチケットの料金は、ライブの運営をするうえでギリギリの利益となる設定をしていることがほとんど。高額転売で買ったお金は、手元にあればグッズ購入に回っていたかもしれません。アーティスト・運営会社の収入が減れば、そもそも次回のライブができなくなってしまいます。そんな未来も考えなければいけません」(音楽ライター)
芸能人やアーティスト、ひいては事務所やメーカーを守るためにも、転売ヤーを許さず、転売グッズを買わない選択が必要だ。
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