元横綱・曙太郎さん死去 医師も「31歳にして老人」と指摘、本誌に激白していた「悲痛引退」の“原因”
「曙さんは1988年の春場所で初土俵を踏み、1992年夏場所で初優勝し、場所後に大関昇進。1993年初場所で2場所連続優勝を果たし、第64代横綱に昇進しました。2mを超える長身を生かした突き押し相撲で、11回の幕内優勝を遂げた一方、膝のケガに悩まされ続け、2001年の初場所を両膝悪化で全休。回復が見込めないことから『横綱として、みじめな姿で土俵に上がれない』と、現役を引退しました」(スポーツ紙記者)
「引退するって口に出したら、力士は終わり。毎場所のように膝が痛み、膝に爆弾を抱えているようなものでした。痛み止めを打って、体をだましだまし、相撲を取っていたんです……」
「10歳のときに、アメフトで横からぶつけられて、半月板を損傷して手術したんです。それがずっと尾を引いて、中学・高校時代も痛かった。アメリカで車を運転していたときも、障害者用のステッカーを貼っていたほどですからね。新弟子時代も痛みはあって、入門当時から膝にサポーターをつけて稽古をしていました」
「曙が最後にうちに来たのは、去年(2000年)の12月19日でしたね。膝の具合が悪いから初場所(1月)は休場したいということでしたが、痛み止めの薬を飲むと心臓が苦しくなると訴えてましたから、これは相当、深刻なんだなと……」
「とにかく、いまはやせようと思ってます。いま、230kgだから、なるべく早く200kgくらいにしようと……もう相撲を取らなくていいから、薬は飲みたくないね、体に悪いですから。もう、メスも入れたくないですよ」