「今年10月、総務省や東京高裁や東京地裁が入る庁舎入り口付近にある「裁判所」と書かれた看板にオレンジ色の塗料がかけられるという事件がありました。すぐに70歳代の男が器物損壊容疑で逮捕されており、一件落着したかに見えたのですが、じつはこれには続きがあったのです……」
「11月1日、事件があった看板に削り傷があったと報道されました。裁判所職員から『看板が傷つけられている』と署に通報があったといいます。しかし、その際の傷が公開されることはありませんでした。通報があってから、看板にはカバーがかけられており、その様子がわからなくなっていたのです」
「じつは12月3日、傷がついた状態の看板の写真を入手したんです。それまでかかっていたカバーが外されており、傷跡が丸見えの状態だったといいます。ガムテープが残っているところからして、東京地裁がカバーを外したのではなく、誰かが勝手に引きはがしたのでしょう」(同前)
「この写真に見える削り痕が、通報のあった11月1日のものと同じかはわかりません。報道になかった文字も刻まれていることから、もともと刻まれていたものに、さらに誰かが傷を加えたのかもしれませんね」(同前)
「いつ行っても、警備員は敷地の外ではなく、門の中にいるんですよ。だから、カバーが外されてもわかりません。監視カメラはあるので、誰の仕業かは映っているはずですが……。
「裁判所に限らず、8月には弁護士会館の看板に黄色いスプレーが吹き付けられたり、10月には法務省の看板に黒い塗料をかけられたりと、こういった事件は時々起こります。