6月23日、広島県警は広島弁護士会の弁護士・加島康介容疑者(47)ら2人を逮捕した。新型コロナウイルス対策の国の「持続化給付金」や「家賃支援給付金」あわせて約590万円をだまし取った疑いだ。
「新型コロナの持続化給付金詐欺で弁護士が逮捕されるのは、全国で初めてです。県警は同時に逮捕された熊本俊二容疑者(56)と加藤容疑者の認否を明らかにしていません。
2人はホテル経営のために設立した会社名義で、虚偽の収入減を理由に給付金を申請し、だまし取ったとされています」(社会部記者)
ここ最近相次ぐ、持続化給付金詐欺による逮捕劇――。
6月22日には、約9億6000万円をだまし取り、インドネシアに逃亡していた谷口光弘容疑者(47)を警視庁が逮捕。
6月2日には、東京国税局の税務署員・塚本晃平容疑者(24)ら男女7人が総額2億円以上の給付金詐欺に関わった疑いで逮捕されたことが発表されている。
この事件で、偽造書類をネットで申請する役割だったとして逮捕された佐藤凛果容疑者(22)は、6月21日、自身も個人事業主と偽り、給付金を申請していたとして詐欺容疑で再逮捕されている。
「税務調査をおこなう国税局の職員が、税金が原資の給付金をだまし取ったことは社会に衝撃を与えました。塚本容疑者など逮捕者が相次いでいることについて、国税庁から東京国税局長に厳重注意処分が出されています。
給付金詐欺では、2021年6月にも元経産省キャリア官僚が逮捕され、有罪判決を受けています」(前出・社会部記者)
そして今度は、法を熟知している弁護士による不正受給。この逮捕について、インターネット上には怒りの声が続出している。
《弁護士だー国税だ〜政治家だ〜 高給貰ってるヤツらが あくどい事ばかりする国やな 日本没落するの当たり前の話やな》
《詐欺を働く弁護士って一番たちが悪いな》
《弁護士まで詐欺 日本人、もしかして学校で詐欺習った? いい加減にしろよ!️》
約5.5兆円が給付された持続化給付金。本当に必要な人へはどのくらい行き渡ったのだろうか。
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