4回転半ジャンプを成功させ、五輪3連覇ーー。羽生結弦(27)の野望は、あと少しのところで北京に散った。
羽生は2月14日、北京市内にあるオリンピックのメインメディアセンターで会見を開いた。フリーが終わったあとの気持ちについて、「自分の演技はベストではなかったが、それでも残念という雰囲気ではなく、感謝したい」と語った。
また、「カメラ越しに地元の方、被災地の方も含めていろんな方に感謝を伝えたいと思いました。氷にも、この氷は好きだなと感謝していました」と、五輪に携わる人々、ファンらへの感謝を述べ続けた。
羽生が次回の五輪を目指すと4年後には31歳になる。会見では「この北京五輪が最後ですか?」という問いに、「わからないです」と笑みを浮かべた。「オリンピックは特別な大会。また滑ってみたいなという気持ちはあります」とも続けた。
そんな彼との共著があるスポーツジャーナリスト・折山淑美氏は、“これから” についてこう語る。
「彼の論理的な視点があれば、コーチやプロスケーターとしても成功するでしょうが、それだけで終わらず、引退しても、たとえばライバルだったプルシェンコや彼の振付を担当したジェフリー・バトルなど、尊敬する人たちを集めて、常識を覆すショーを作ってくれたらおもしろいですね」
事実、彼はショービジネスにも興味津々だという。広告代理店関係者が明かす。
「羽生選手は、アメリカやカナダで練習していたこともあり『エンタテインメントの本場・ラスベガスで公演できるようなステージを作りたい』という願望を周囲に明かしています。
浅田真央さんも引退後に、ショーだけで年収3億円を稼いだそうですが、彼ならば、CMも含めて年収は10億円近くになるでしょう」
別の広告代理店関係者はこう言う。
「羽生さんは、金儲けのためではなく、フィギュアを世界に広めるためならなんでもやる、と目を輝かせて話すそうです。彼はテレビで見せた涙そのままの “聖人” ですからね」
あの “魂の演技” を見せられてそんなことを言われたら、夢の実現を応援したくなってしまう。
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