レッドソックス・吉田正尚の周辺が慌しくなってきた。このところスタメンを外れることもあり、出場となればDHが多い。
2024年シーズンでは20試合に出場し、打率.250、2本塁打、10打点。出塁率と長打率を足したOPSも.700と低い。ちなみに.900以上で「素晴らしい」のA評価となるが、大谷翔平はその上を行く1.094となっている。
「吉田の低評価の理由は、『DHなのに、この程度の数字しか残せないのか』ということなんです。どのチームもDHには圧倒的な打力を期待していますし、その観点からいけば吉田の成績は物足りない。
しかも、守備の評価も低い。昨季まで定位置だったレフトは、メジャー2年めのデュランに奪われてしまった。出場するなら、現在は『DHしかない』といったことになっています」(現地記者)
また、「新GM就任も吉田に影響がある」と続ける。
「レッドソックスは、2023年オフにクレイグ・ブレスローGMが新たに就任しました。彼はお金にはシビアで、今季開幕前には年俸総額を削減する目的で、年俸の高い吉田(約27億8000万円)とクローザーのジャンセン(約22億4000万円)の2人を放出するのでは、と騒がれました。
実現はしませんでしたが、ここに来て2人のトレード話が再燃しているんです。
というのも、エースとして獲得した右腕ジオリトがトミー・ジョン手術を受け、ほかにも3投手が故障して離脱中。ただでさえ先発陣が手薄なうえ、故障者が続出したことで補強しなければいけなくなった。そのために、吉田とジャンセンを交代要員として他チームに打診しているといいます。
ただし、逆に吉田の年俸が高いことがネックになる可能性もあります。DHの選手に27億円以上の年俸を払うのは高すぎると。もしそうなったら、ブレスローGMは吉田の年俸の一部を負担してでも先発の補強に動く方針だといいます」
オリックスで、そしてWBCで侍ジャパンの窮地を救ってきた吉田。 新GMの「どうしても放出したい」という評価を覆すには、打って打って、打ちまくるしかない!
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