11月16日、大晦日に放送される『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表されたが、そこに中森明菜の名前はなかった。
2022年8月30日、突如、Twitterアカウントを開設した明菜は、メッセージを記した画像を投稿したが、そこにはこんな一文があった。
《デビュー40周年として、何らかの活動をと日々体調と向き合ってきておりましたが、まだ万全な体調とは言えません》
多くの明菜ファンは、体調次第で活動再開する意思を示した彼女のメッセージに期待を抱いた。かつて表舞台への復帰に選んだ『紅白』が、再びその場になるのではないかと囁かれたのだ。
さらにTwitterアカウントと同時に開設された新事務所による明菜のホームページには、
《現在のファンクラブから、新しいファンクラブへの移行案内につきましても、2022年12月を目処にこちらでご案内させていただきます》
と記されており、この時期もファンの期待を加速させた。
だが、蓋を開けてみると『紅白』の出場歌手に明菜の名前はなかった。そうなると、2022年中の活動再開自体も難しいのだろうか。
明菜の新事務所「HZ VILLAGE」の全貌は謎に包まれている。
2022年11月23日に「デイリー新潮」が報じたところによると、芸能担当デスクが「彼女の取材の窓口がどこなのかわかりません」と明かしている。このように、これまで正式な取材窓口すらメディアが把握していない状況だった。
明らかになっていたのは、新事務所の監査役を務める弁護士・K氏の存在だけ。本誌もかつて、K氏に新事務所設立の経緯を問い合わせたことがある。
そこで、あらためてK氏に明菜の活動再開予定を尋ねると、こんな返答があった。
「中森関係の取材についてですが、HZ VILLAGEに取材対応窓口ができました」
これに続けて、記されたメールアドレスに今後の取材依頼をおこなうよう指示があったのだ。「取材対応窓口」ができたということは、活動再開に向けて、“前進” はしているようだ。
そして、新事務所の取材対応窓口から、活動再開について回答があった。
2022年中の活動再開やその計画について尋ねると、
「現在は、中森明菜本人の体調回復を優先させていただいており、活動予定は今のところございません。ファンクラブの移行に関しましては、予定通り12月中にオフィシャルサイトにてご案内させていただく予定です」
と、答えた。引き続き体調回復を続けているとあり、年内に活動を再開させる可能性は低そうだ。
『紅白』についても出演予定はなく、「メディア出演に関するオファーに関して、HZ VILLAGE所属の中森明菜として、オファーをいただいたことは一度もございません」とあらためて強調した。
最後に、明菜の活動再開を待ち望むファンへのメッセージをお願いすると、こんな回答が。
「こちらに関しては、12月中にオフィシャルサイトにてご案内をさせていただく予定です」
表舞台で歌う明菜を見るのは、もう少し先になるかもしれないが、ファンの思いに応えるという約束は、いつか必ず果たされるはずだ。
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