ハリウッドで活躍する日系女優の福原かれん(30)が、アジア人ヘイトの被害にあったことを自身のInstagramで報告。投稿には、福原を心配する声が殺到している。
日本人の両親のもとに生まれ、ロサンゼルスで育った福原。かつてはNHK『BSベストスポーツ』で現地レポーターを務めた経験もあり、女優としては2016年には映画『スーサイド・スクワッド』でハリウッドデビュー。海外ドラマファンにとっては、現在もシリーズ継続中のAmazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』のキミコ役でおなじみだろう。
そんな福原が3月17日、自らの身に起こった体験をInstagramで告白。見知らぬ通行人の男性に、いきなり殴られたというのだ。福原は#stopasinanhate(アジア人へのヘイトをやめて)というハッシュタグを添えて、メッセージつきの画像を投稿している。
《私生活についてシェアすることは滅多にありませんが、今日私の身に起きたことはシェアすべきだと思いました。コーヒーを飲もうとカフェに向かって歩いていたら、一人の男が私の頭の後ろをいきなり叩いてきたのです。アイコンタクトもしていなければ、私が変なことをしていたわけでもありません》(福原のInstagramより。訳は編集部)
男性は福原を殴り、そのまま先を歩き続けたという。直後、福原はその男性と対峙しようとも思ったそうだが、男性が福原のほうに向かって歩いてきたときに危険を感じ、思いとどまったという。
《数秒お互いに目を合わせた後、彼は私に向かって何かを叫び続け、結局どこかへ去っていきました》
自分の身に起きた身体的被害を踏まえ、福原はこう訴えかけた。
《究極的には、私はラッキーだったのでしょう。彼がもう一度殴るために戻ってくる可能性だって、武器を持っていることだってあり得たはずです。今回のことをきっかけに、自己防衛の授業を受けようか考えています。
でもなんで犠牲者のはずの私たちが、そんなことを考えなければならないのでしょう? 女性やアジア系の人々、そしてお年寄りを殴ることで、このような犯罪者たちはどんな満足を得ているのでしょう? 彼らは責任を取るべきです。私たちはコミュニティの一員として、こうした恐ろしい犯罪を防ぐために何ができるのでしょう?》
福原の投稿には、彼女を心配する声が多く寄せられている。日本のネット上でも、「無事でよかった」とするコメントも見られた。
《かれん、体験をシェアしてくれてありがとう。起こったことを、本当に残念に思うけど、僕はかれんを愛しています。助けが必要なら、ここにいるよ》(『ザ・ボーイズ』で共演中、同作で青年・ヒューイを演じるジャック・クエイド)
《コロナ禍が始まって以降、アジアンヘイトには有効な手が打たれていないイメージ…日本からも声をあげないと》
《怖かったし、悔しかっただろうな……》
3月14日には、ニューヨーク州において、67歳のアジア系女性を125回以上殴打した42歳の男性が逮捕された。また、3月2日にはマンハッタン中心部で、2時間のあいだにアジア系の女性7人に顔を殴るなどの暴行を加えたとして、28歳の男性が逮捕されるなど、米国内でのアジア人女性への暴力事件は多く取りざたされている。
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