「KAT-TUNを辞めたメンバーを、今の活躍ぶりで成績判定するなら、彼は『不可』ですね」
大手芸能事務所幹部が落第点を突きつけたのは、覚醒剤取締法違反に問われた『KAT-TUN』の元メンバー・田中聖(こうき)被告。
最高裁は12月13日付で田中被告の上告を棄却。懲役1年の実刑とした二審判決が確定することになった。
「1回目の逮捕は2017年5月。東京・渋谷区の路上で大麻を所持していたとして、大麻取締法違反で現行犯逮捕されましたが、不起訴処分になりました。
2022年2月には、名古屋市内のホテルで覚醒剤を所持していたとして、覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕されました。同年6月に名古屋地裁から懲役1年8月執行猶予3年を言い渡されました。
ところが、田中被告は有罪判決を言い渡されたわずか数日後、執行猶予期間中にも関わらず、千葉県内で覚醒剤所持の現行犯で逮捕され、その後、30代の知人女性に対する恐喝容疑などでも逮捕されました」(社会部記者)
田中が所属していた「KAT-TUN」は、2001年に亀梨和也、赤西仁、田口淳之介、上田竜也、中丸雄一、そして田中の6人でデビューした。しかし、2010年に赤西が脱退したのを機に、田中、田口と脱退が相次いだ。
その中で、2023年10月にジャニーズ事務所(当時)の東山紀之社長が「圧力をかけない」と明言するまで、ジャニーズ事務所の退所者が大手メディアに取り上げられないことが続いた。“辞めKAT-TUN”の3人も、逆風を受けての芸能活動だったが――。大手芸能事務所の幹部は、3人をこう成績判定する。
まず、田中は冒頭で語られたとおり「不可」だという。
「合計6度も薬物や恐喝で逮捕され、実刑判決も受けているなんて、KAT-TUNの元メンバーとして恥ずかしい存在ですよ」(前出・大手芸能プロ幹部)
次に「良」の判定に値すると言われたのは田口だった。
彼も田中同様に、2019年5月に当時の交際相手だった小嶺麗奈とともに厚生労働省麻薬取締部に大麻取締法違反容疑で逮捕されているのだが…。
「逮捕で芸能活動を休止し、2019年7月から予定されていたライブツアーの中止を発表。同年10月には、小嶺とともに懲役6月執行猶予2年の判決が言い渡されました。
活動再開後、2022年3月には、日本プロ麻雀協会のプロテストに合格。リーグ戦や放送対局などで、プロ雀士としての活動も拡げています。2023年7月には『Junno’s Table』というビストロカフェをプロデュースすることを発表し、店のPRにも積極的です。
薬物逮捕で一度は転落しましたけど、今はさまざまな分野に精力的に取り組んでいることを評価して、判定は『良』としました」(前出・大手芸能事務所幹部)
最後に“辞めKAT-TUN”の中でもっとも判定が良かったのは赤西。
前出・大手芸能事務所幹部は、「赤西はきちんとした芸能人であり、アーティスト」と高く評価する。
「2016年9月に山田孝之とユニット『JINTAKA(ジンタカ)』を結成し、シングル『Choo Choo SHITAIN』は話題になりました。2020年からは“辞めジャニ”仲間の錦戸亮との新ユニット『N/A』としての活動もおこなっています。
ソロアーティストとしても順調で、2023年7月には、赤西のソロ活動10周年を記念したライブも代々木国立第一体育館にて開催しました。そのライブも、その後のツアーも会場は満杯です。12月17日には、彼にとって10年ぶりの地上波バラエティー番組となる、『まつもtoなかい』(フジテレビ系)への出演も果たしました。
プライベートでは、黒木メイサさんと結婚して夫婦仲は10年経っても円満そのもの。
音楽活動も順調なうえに、地上波復帰までしており、申し分ない評価です。通信簿でいえば『優』ですね」
現在は三者三様の判定だが、将来的には3人とも優であってほしいところ。
ジャニーズ帝国崩壊というせっかくのチャンスを前に、3人にはすでに大きな差がついているようだ。
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