4年間で66頭もの牛を喰い殺し、地元・北海道を震撼させていた最凶のヒグマ「OSO18」が、駆除されていたことがわかった。
OSO18が初めて確認されたのは、2019年7月16日。北海道標茶(しべちゃ)町オソツベツで、オスのヒグマが1頭の乳牛を襲った。推定体長は2m超えと、体躯は巨大だった。北海道庁は、現場付近に残された幅18cmの前足跡と、最初の被害現場がオソツベツだったことから、そのヒグマに「OSO18」というコードネームをつけた。
OSO18は、その後も次々に牛を襲い続け、2023年までに被害は66頭にもなっていた。
「北海道も『特別対策班』を結成して、捕獲を試みました。牧場主も放牧場を電気柵で囲うなどしてきましたが、とにかく警戒心が強くて、知能が高い。ワナを仕掛けても成果はありませんでした。その姿を見せることはなく、監視カメラにも数回しか映っていませんでした」(地元関係者)
2023年6月には、標茶町中チャンベツ原野に設置された監視カメラに映っていたクマ1頭が、付近で採取された体毛を鑑定した結果、OSO18のDNA型と一致。初めてOSO18と特定された画像として公開された。
そんな最凶ヒグマだったOSO18だが、7月30日、北海道・釧路町でハンターによって駆除されていたことがわかった。
報道によると、ハンターはヒグマをOSO18と知らずに駆除したとみられ、道が体毛をDNA鑑定したところ、このヒグマがOSO18であることが特定されたという。
このニュースにネットには《酪農家の方だけでなく、近隣住民の方々は心の底からホッとした事でしょうね》《人を襲う前に駆除できたのは良かった》という安堵の声とともに《あれだけ探したのに見つからず、忍者とまで言われてたのに…偶然(?)駆除されたんですね》《あれだけ話題をさらっていたのに,最後は呆気ない終わりになった》《ハンターがOSO18を狙って調べて、追っても長年捕まらなかったのに、普通の熊として駆除されていたとは》と、まさかの結末に驚きの声もあった。
第二、第三のOSO18が現れないことを祈るばかりだ。
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