ついに、“降板ドミノ” が始まった。
8月24日に「デイリー新潮」が報じた俳優・香川照之の起こした “性加害” 事件。記事によると、香川は2019年7月に東京・銀座のクラブで、ホステスの女性に対して胸を触る、キスをするなどの性加害に及び、被害女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていた、などと報じられている。
8月26日には、自身が総合司会を務める情報番組『THE TIME,』(TBS系)の冒頭で生謝罪をおこなったものの、起死回生とはいかなかった。9月1日、トヨタ自動車が、年内の契約満了をもって契約を更新しない方針を決めたのだ。
トヨタ自動車は「示談が済んでいると聞いているが、されたことは事実。世間の皆様の反応を見ても全く理解されることではない。いろいろなことを考えて決めた」と説明しているという。
さらに、アリナミン製薬やセゾン自動車火災保険も、香川との契約を終了したと発表している。残るCM契約はサントリー、KINCHOの2社だが、こちらも「デイリースポーツ」の取材に対して「検討中です」と回答しており、継続できるか怪しい状況だ。
さらに、テレビ出演については、『THE TIME,』(TBS系)の降板が決定している。現在放送中の『六本木クラス』(テレビ朝日)にも出演しているが、「一部では9月1日の放送を見合わせるという情報が出回っている」(芸能記者)と、不確かな状況だ。
次々と雪崩を打って降板が決まる香川。このままではあらゆる契約が “全滅” する可能性がある。
「ある社がCMを解除したのに、別の社が続ける場合、それなりの理由が必要になるでしょう。香川さんの年間契約金は6000万円です。6000万円払って自社のブランドに傷がつくようなことはできません。CM契約についてはすべて解約されるでしょう」(広告代理店関係者)
テレビ出演も厳しいという。
「テレビ局としては、番組にも各社スポンサーがいるわけで、『“トヨタが降ろすような人物” を起用しないでくれ』と言われてしまえばそれまで。実質的に活動自粛となるのではないでしょうか」(芸能記者)
ここまで “ドミノ” が続く理由のひとつは、“加害事件” の余波を甘くみていたことが原因だという。
「香川さんが26日に『THE TIME,』で謝罪したのは、裏を返せば謝っておけば来週からいつもどおり出演できると踏んでいたからでしょう。
しかし、予想以上に批判の声が大きかったので、慌てて降板したという状態です。もしも “加害事件” を重視していれば、即降板したうえで、事務所が謝罪会見を主催する形を取ったはずです。
被害女性との示談は済んでいるわけで、そこまで誠意を尽くして反省する姿を見せていれば、香川さんのことを許せた視聴者も多いはず。『謝ったから許されるでしょ?』という態度が透けて見えたことが、“ドミノ” の一因だと思います」(芸能記者)
復活への道のりは厳しいものになりそうだ。
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