サッカーJ1・浦和レッズに、日本サッカー協会が、天皇杯出場権はく奪という史上最大の厳罰を下す可能性が報じられ、物議を醸している。8月23日、日刊スポーツが報じた。
きっかけは8月2日の天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦。試合後に、夏休み中の子どもたちを含む約600人の名古屋サポーターが残るなか、0対3の惨敗に激高した100人以上の浦和サポーターが、ピッチなどに侵入。名古屋サポーターともみ合う場面もあり、事態収拾のため、約50人の警察官が投入される大騒動となっていた。
浦和は違反発覚翌日の3日、「ピッチ侵入」に限定して、31人に9試合入場禁止、45人に厳重注意など、違反者77人への処分を発表。5日の記者会見で、浦和の担当者は「暴力行為はなかった」と発言していた。
ところが、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が9日、「映像を確認した結果、暴力に相当するものがあるという報告が上がってきている」と発言。日本サッカー協会主導で10日に映像検証を実施した結果、新たに40件の違反行為が確認されることになった。
日刊スポーツが報じたところによると、日本サッカー協会は、騒動に対する処分を協議するため、臨時の天皇杯実施委員会と理事会を9月初旬にも開く予定。これまで、1件の騒動事案を話し合うためだけに、臨時理事会が開かれた例はないという。
従来の罰金や数試合入場禁止ではおさまらず、もっとも重い処分として、浦和の2024年度の天皇杯出場資格はく奪も含まれているという。また、とくに悪質なサポーターには、国内で開催されるすべての試合への入場を禁止する措置を取り、永久に追放する可能性もあるという。
浦和が、天皇杯出場権をはく奪される可能性が報じられると、X(旧Twitter)では、《史上最大の厳罰》《天皇杯出場権はく奪》がトレンド入り。賛否が渦巻いた。
《まぁ大変な事件だったし、「現地で解決済」と発表しちゃった後に訂正した浦和レッズの初動にも問題あったと思うけど、出場権はく奪はさすがに厳しすぎないかなぁ… 暴動に参加した奴は永久追放でいいけど》
《当事者永久追放はいいけど出場権剥奪は個人的に重すぎな印象》
《本当の厳罰…応援という名の迷惑行為がチームの足を引っ張るとは…》
と、処分が重すぎるという声もあれば、トーナメント方式でおこなわれ、ときにリーグとの過密日程が問題視される天皇杯の出場権はく奪は、むしろ浦和に得になるという声も。
《天皇杯出場権はく奪って大した罰じゃなくね?負けるのと変わらんやん。むしろ経費掛からないし選手の消耗ないしで浦和が得まである》
《出場権剥奪とか汚点ではあるけど、日程的にはご褒美だよね》
《浦和の来シーズンの天皇杯出場権剥奪って、そんな重い罰なんかな。個人的には、天皇杯なくなることでスケジュール的に楽になるメリットの方がある気がしてる。もちろんデメリットもあると思うけど》
さらに、処分が甘すぎるとして、より厳罰を求める声も多くあがった。
《甘々だなぁ…天皇杯だけの処分に終わるならクラブのヌルい体質は変わらないでしょ。問題起こし続けてるコアサポの連中が論外なのはもちろん、フロントだって虚偽の報告して誤魔化したり隠蔽体質なのは明らかなのにこれじゃぁねぇ…》
《申し訳ないけど、これまだ最低限の処置じゃないかな。天皇杯だけでなくリーグ戦やカップ戦でも問題出てる訳だしリーグでは勝ち点剥奪とかのペナルティあってもかなって思う。やっぱりこういうことするとクラブが迷惑被るぐらい感じる処分必要》
《こんなんでも軽いくらい 勝ち点-30くらいやってやれ。もしくはJ3即降格。もう本当何度目だよ???? いい加減にしろ浦和》
はたして浦和に「史上最大の厳罰」は下されるのか。9月初旬の臨時理事会に注目が集まりそうだ。
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