《関東地方のM5クラスの地震か離れた地域の大きな地震の可能性があります 暫く警戒が必要です》(4月18日)
「4月8日、台湾で発生したM5.7の地震もそうですが、この規模までの地震は、だいたい私が予測していたとおりのタイミングと場所で起こっています。地震学者などの専門家からは黙殺されていますが、ツイッターを見ればその精度の高さをわかっていただけるはずです」
「企業や共同研究者とともに、当研究所では全国に数十カ所もの観測地点を設置しています。そこで観測するのが、地震の前兆として発生する “ノイズ” です。
2011年3月9日14時30分ごろにノイズが瞬間的に発生した。3月11日の地震が起きたタイミングも、ノイズが発生していた
《観測機5 関東地方及び沖合 伊豆諸島 大きな反応が継続出現中です(中略)ここ数年間は大きな反応が出ても対応地震が発生しませんでしたが1、2年以内に発生したら大地震の可能性があります》
「観測機5」は、関東地方を中心に、伊豆から東北までをカバーするものだ。山村氏は、ほかの地域の観測機のデータと見比べながら、発生すると考えられる地域を絞っていく。
「ノイズが増えてくることで、地震のエネルギーが蓄積されていることがわかるのです。地震の大きさは、ノイズが増える『前兆反応』の継続時間の長さ(グラフの横軸)に比例します。何年間も前兆反応が出ていれば、かなり大きな地震が起こりそうだと予測できるのです」
「2020年の秋ごろから、観測機5のノイズの数値が大きくなっていったのですが、2021年後半になると、その数値が急激に小さくなっていったのです。3・11のときも同様の動きを示していました」
「地震の前には一度、静穏期が現われるのです。今回も、4月18日に前兆反応がありました。3・11とは比較にならない小ささでしたので、『M5クラス』と予測しました」
「観測機3が、2年以上大きなノイズを観測しつづけているのです。観測機3がとらえているのは、『プレート境界』と『中央構造線』です。北海道から小笠原諸島に至る日本海溝や、駿河湾からフィリピンへ向かうフィリピン海溝までのプレート境界と、熊本から四国を通り紀伊半島に抜ける中央構造線の周辺で大地震が起こると予測できます」
「日本海溝の外側で起こる地震のことで、最初の震源に近い箇所で大規模地震が起きるケースがよくあるのです。1896年と1933年に起きた三陸沖地震のように40年近い間隔を置くケースや、2006年と2007年の千島列島沖地震のように、わずか2カ月で次の地震が起きるケースもあります。今回も、3・11の北と南のプレート境界で大規模な地震が起こる可能性は高いと考えられます」