猿之助が「引退させてくれ」歌舞伎界からの慰留をかたくなに拒否 心中事件の意外な結末
「自分たちまで“心中”することはできない。若手は次々離れています」(澤瀉屋関係者)
「猿之助さんのセクハラ・パワハラ疑惑を報じる『女性セブン』が発売された5月18日、猿之助さんは、父・市川段四郎さんと母・延子さんの3人で向精神薬を飲み、猿之助さんだけが助かりました。警察は自殺ほう助の疑いでの逮捕も視野に入れ、じっくり捜査を進めています」(社会部記者)
「現在、香川照之(市川中車)さんや、その息子・市川團子(だんこ)さんが、猿之助さんの抜けた穴を埋めようとがんばっていますが、若手連中は45歳から歌舞伎を始めた中車さんのことを、いまいち信用していません。澤瀉屋に所属する若手俳優たちは、これまで師匠である猿之助さんから給料をもらっていました。今後は香川さんが代わりに一門を引っ張っていくつもりでも、猿之助さんがいない状態で、いつまで給料を払ってもらえるのか、弟子たちはハラハラしています。実際、澤瀉屋を離れたいと希望する者が、次々と出てきているそうです」(歌舞伎関係者)
「何人も市川團十郎さんに『弟子にしてほしい』と願い出ましたが、香川さんの手前、素っ気なく断わられたそうです。ただ裏では『こいつは使える、あいつは使えない』などと選り分けを始めているそうで、実際に“大移籍”が起きたら、歌舞伎界の構図もガラリと変わりますよ」(同前)
「猿之助さんほど実力があり、客を呼べる役者は多くありませんからね。今回、無期限ではなく10月までの中止を発表したのも、11月以降に『出演してほしい』という思いを込めたものです。具体的には、2024年2月に予定している『スーパー歌舞伎II 鬼滅の刃』に演出家として戻ってもらうという計画です。ところが猿之助さんは、この構想を『もう引退させてくれ』と、かたくなに拒否しているそうです。そもそも、いまの猿之助さんは、薬の影響なのか、言葉をかけてもゆっくりとした反応しか示さない。以前のようにテキパキとしゃべる様子がないのです。それでも拒絶したのですから、猿之助さんの覚悟は相当なものですよ」(別の歌舞伎関係者)
「ところがA氏は『週刊文春』の直撃取材に対し『俺は当事者でもなんでもねえし』と答え、猿之助さんの事件について悲しんでもいないし、興味もないと発言しました。ただ、梨園でこの発言を真に受ける人は少ないですよ。当日、酒に酔っていたこともあるでしょうが、あえて自分が裏切り者になることで、猿之助さんを“被害者”だと印象づけようとしたという見方がもっぱらです。事件の発端となったパワハラ・セクハラ報道を帳消しにして、世間に温かく迎えられるような素地を作ろうとしたのでしょう」(同前)
【日本いのちの電話】
ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)
フリーダイヤル 0120-783-556(午後4時~午後9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
写真・保坂駱駝、梅基展央