所ジョージ(67)がMCを務める、教養バラエティ番組『所JAPAN』(関西テレビ制作・フジテレビ系)が2023年3月いっぱいで終了することがわかった。12月25日に「スポニチ」など各紙が報じている。
もともと『SMAP×SMAP』が放送されていた月曜22時の放送枠を継ぐ形で、2018年10月にスタートした『所JAPAN』だが、2021年10月の改編で火曜21時に放送枠を移動していた。
本誌が同番組のトラブルを最初に耳にしたのは、2021年4月のことだった。
2020年の『M-1グランプリ』で活躍し、注目を集めていたお笑いユニット「おいでやすこが」のおいでやす小田とこがけんが出演した放送回で事件は起きていた。
「2021年4月5日の収録のことでした。この日は番組で人気の “改良商品” の企画が進行していました。そのなかで『おいでやすこが』の2人が、漫才ふうに商品を紹介するVTRを流したんですが、所さんの反応がおかしかったんです。
そして収録後、所さんがプロデューサーなどに『あのVTRは全然おもしろくないよ』と激怒する事態になりました。所さんからの意見はたびたびありますが、『降板する』といった発言もありました。番組側は所さんの怒りを鎮めようと、この日の収録回の “お蔵入り” を検討したのです」
大物MCから収録中に飛び出た “降板宣言” は、番組存続を揺るがしかねない発言だった。
当時、関西テレビは本誌の取材に対して「(お蔵入りについて)そのような事実はございません」と回答していたが、本誌が所本人に話を聞くと “降板宣言” の真相を自分なりの言葉で語ってくれたのだ。
――4月5日の収録で、お怒りになられたと聞きました。
「あ~撮り方でしょ。べつに怒ってないって! スタッフに真面目な話をしたんですよ」
――アドバイスですか?
「今、売り出し中の新しい芸人さんを出すんなら、『番組側も芸人さんが暴れやすいシチュエーションを作ってあげなさい』という話なんです。
たとえばだけど、インタビューするにしても、ジェットコースターに乗せてやらせてあげるとか。『作り方の知恵を用意すれば、番組も出演者も両方、得するでしょ?』と言いました。ほかの番組でも、それくらいのことは言いますよ」
――「降板する」とまで、口にされたとも。
「そんなことは言わないよ。『作り方を考えないと、つまらない番組になるよ。そういう方向で番組作りをしないなら、僕以外の人をMCにしたほうがいい』とは言った。キツく聞こえちゃったかもしれないよね。
でも僕は、お茶の間の人に『なんだよ、この番組』って思われたくないんだ。ほかの出演者も損しちゃうし」
――厳しい言葉ですね。
「そうだね。『今回のVTRはつまらない』とも言いました。『作り込み方が下手だ。もっと知恵を絞れるでしょ』と、ディレクターがへこむくらいのことは言いますよ」
早朝の畑作業の最中、30分にわたって、独白した所。最後に「こうやって『所JAPAN』の名前を出してくれるのは、ありがたいよ」と、番組への愛情を見せていたのだが……。
『所JAPAN』から聞こえてきた騒動はこれだけではなかった。今度はレギュラー出演者の佐々木希(34)にまつわる話だ。
「佐々木さんにとって『所JAPAN』は現在、唯一レギュラー出演しているバラエティ番組です。夫の渡部建さんが “不倫騒動” を起こした直後、初めての仕事が同番組の収録で、注目を集めたこともありました」(芸能記者)
そんな大事なレギュラー番組だが、前述の枠移動があった2021年10月ごろ、佐々木は舞台出演が重なり、多忙を極めていた。
当時、番組スタッフは「収録の休憩中も疲れている様子が見えて、僕たちも佐々木さんの多忙ぶりを心配しています」と話していた。
「番組では芸能人が愛用する商品を紹介するコーナーがあって、もちろん佐々木さんにも協力してもらおうと思っていました。でも、彼女のスケジュールが忙しすぎて、打ち合わせにも来られないんです。いまはコーナー収録を泣く泣く見送っている状態です」
この打ち合わせ以外にも、舞台出演のため収録を欠席したこともあったという。番組と出演者の間での “連携不足” を感じさせる騒動だった。
終了する『所JAPAN』の後継には、“旬のお笑い芸人” が多数出演する番組が予定されているという。奇しくも所が直撃の際に話してくれた「芸人を生かす番組作り」が求められることになりそうだ。
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