横浜DeNAは11日の巨人戦(横浜)に敗れ、約1カ月ぶりの2連敗を喫した。そんな中でも、先発の東克樹投手を継いだ三嶋一輝投手は、六回を三者凡退に仕留め、相手打線の勢いをを食い止めた。自身もこれで開幕から11試合連続無失点と好調をキープしている。
試合後の横浜スタジアム駐車場。歩いていた三嶋の横に一台の車が止まる。窓が開くと、三嶋の表情が和らいだ。
車の主は昨季まで同僚だった巨人の三上朋也投手。三上も移籍後初となるハマスタ登板を果たした。八回にマウンドに上がると、打率4割超の宮崎や4番牧を打ち取り、無失点の好投を見せていた。
「ナイスピッチングです!」。三嶋は開口一番、三上に声を掛けた。法大の1学年先輩でもあり、ベイスターズでも慕っていた大きな存在を初めて敵としてベンチから見つめた。「テンポが良いし、打者もタイミングが取りづらそう」と感じたという。
チームは変わっても関係性は変わらない。「4月に(三上が)誕生日だったのでLINEでメッセージを送った。僕の誕生日にもLINEが来たし、良い関係です」とうれしそうに話した。
偶然のタイミングで実現した駐車場での会話。時間にしてわずか1分でも三嶋の表情は明るかった。
「(三上の投球は)勉強になりました。良いものを盗んでいこうと思います」。互いを高め合い、再び横浜で投げ合う姿をファンも待ち望んでいる。
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