横浜DeNAは今季、クローザーを固定しない方針で開幕を迎えた。大原慎司チーフ投手コーチは、その意図について「固定する期間はあるかもしれないし、いろんな選択肢がある。力量のある選手が一定数そろっているのはポジティブに考えていい」と話した。
3月29日、広島との開幕戦(横浜)では森原が4─3の九回に登板し、無失点に抑えてセーブを挙げた、森原自身が九回の登板予定を告げられたのは試合前練習後だったという。
右腕はオープン戦で4試合で6失点だった。「常に緊張した場面で投げていると、緊張に鈍くなるというか慣れてしまうのもゼロではない。相川コーチとも話して、根本的に投球フォームが悪いわけではなかった。シーズンに入れば出力も上がってくる」と投球内容を精査した。
大原コーチはいわゆる勝利の方程式の運用について「固定した方がやりやすいし、選手も同じ」と言う。流動的な起用を選手に納得してもらうために説明を果たすことも欠かせない。「難しくしている部分もあり、僕らの責任。いかに最高な状態でマウンドに上がる準備させるか、伝えられることは答えるように(小杉コーチと)2人で話している」と尽力する。
山崎、伊勢、ウェンデルケンらブルペン陣はオープン戦から安定した投球を続けており、「疲労度を分散でき、アクセルを踏みたい時に踏める状況につながるので戦いやすい」と信頼を口にする。昨季、勝負所で勝てなかったベイスターズだけに、長いシーズンを見据えた適材適所の起用にも注目だ。
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